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逆さの砂時計
解かれる結び目 12
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と同じに。誰かや何かを通して初めて自分を知るんだよ、レゾネクト。答えが欲しいなら、世界を壊すのではなく、向き合えば良かったんだ!!」
 「ぐ……っ」
 ヒュ……と、波打つ鞭のようにアルフの剣から放たれた閃光が、レゾネクトの体を強かに打つ。左肩から右の脇腹にかけて、黒い法衣が斜めに斬り裂かれる。隙間から覗く白い肌に鮮血が溢れた。
 「そうか……。つまり、」
 腕を返し、続けて攻撃を繰り出そうとするアルフの前に、レゾネクトが すぅっと滑り込んだ。
 「貴様は俺の疑問に答えられないのだな」
 「!」
 腕が届く距離。
 アルフは一瞬、躊躇した。
 その一瞬が命取りになると知っていても、アルフの強い優しさが腕を引き止めてしまった。
 「なら、もう良い」
 レゾネクトは躊躇しない。
 欲しい物をくれない相手に、用は無い。
 引いた右腕がアルフを狙い定めてる。
 真っ直ぐに突き出され……

 「…………っ駄目えぇえええッッ!!」

 アルフの横に瞬間移動する。
 アルフの体を突き飛ばす。

 レゾネクトの腕が
 私の体に
 深く、突き刺さった。

 
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