解かれる結び目 10
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む。
「神々に処刑されそうになったら、君の嘘の所為だと告発するからな」
冷えた体が外側と内側から溶けていく。とくん、とくんと心臓の音が耳の奥に響き出す。
「知らないわ。そんなの」
「……酷い女」
唇を重ねる。
体を重ねる。
言葉は……もう、要らない。嘘になるだけだから。
私は貴方が嫌いよアルフリード。だって、私は貴方を置いて行くと決めているもの。
だから、貴方に壊して欲しい。
旅を通して見た景色、触れた想い、抱いた願い。それらの記憶への愛着。
総てを、貴方に壊して欲しかっただけなの……。
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