暁 〜小説投稿サイト〜
逆さの砂時計
解かれる結び目 10
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
む。
 「神々に処刑されそうになったら、君の嘘の所為だと告発するからな」
 冷えた体が外側と内側から溶けていく。とくん、とくんと心臓の音が耳の奥に響き出す。
 「知らないわ。そんなの」
 「……酷い女」


 唇を重ねる。
 体を重ねる。
 言葉は……もう、要らない。嘘になるだけだから。

 私は貴方が嫌いよアルフリード。だって、私は貴方を置いて行くと決めているもの。
 だから、貴方に壊して欲しい。
 旅を通して見た景色、触れた想い、抱いた願い。それらの記憶への愛着。
 総てを、貴方に壊して欲しかっただけなの……。


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ