第六十七話
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現実と真実
side 零樹
会場から離れて僕達は雑貨屋『Aria』まで戻ってきていた。麻帆良祭では出店みたいなのをあちこちに出す為店自体は閉まっている。なので鍵を開けて接待用のダイオラマ魔法球にナギさん達を案内する。
「フェブ、お茶を用意して。あと、こいつを適当な部屋に寝かせて目が覚めたらナギさん達の所に案内してあげて。僕は疲れたから寝てるから」
「はい」
「じゃあ、そういうことなんで、後はお任せします」
「すまねえな」
「いえ、これからは家族みたいなものですしこれ位は普通ですよ」
「それもそうか」
その後も軽く世間話をしてから限界が来たのでいつも自分が使っている部屋に向かい倒れる様にベッドに沈む。
side out
side アリス
零樹が部屋に消えてからも私達は色々と話をしていた。今は二人が異世界に飛ばされていた時の話を聞いている。
「錬金術が発達している世界ですか」
「ああ、戦争なんてものはほとんど無いし科学と錬金術が半々みたいな世界だな。地形とかはこの地球と似た様な感じで、それでも魔物がいるからこそ命の危機はある。ちょうど旧世界と魔法世界を足して2で割った様な世界だったな」
「おかげで魔法を使っても怪しまれることも無かったな」
「それに色々と勉強にもなったな。向こうで錬金術を覚えたお陰で弾丸も簡単に生産出来る様になったし、おっと忘れる所だった。こいつを渡しておくぞ」
そう言ってお父さんは空間に手を突っ込んでトランクを取り出してきた。
「これは?」
「向こうの世界で流通している魔力回復薬だ。いるんだろ、目的を果たす為に。まあ零樹からの供給があればいらないかもしれないけどな」
「もしかしなくても師匠から聞きました?」
「まあな。本当に身内には甘いよなレイトの奴」
「その分修行は大変でしたけど」
「ああ、あれは酷かった」
お父さんと二人してorz状態になり、お母さんはそれを見て苦笑するだけです。
「ナギ様、アリカ様、アリス様、ネギ様をお連れしました」
その言葉にすぐに気持ちを切り替え、椅子に座り直します。それから年齢詐称薬を半分に割って飲み込み、アレと同じ位の年齢になります。
「通してくれ」
「はい」
ディエチに連れられてアレが入ってきてお父さんに気がつき足が止まっている。それに対してお父さん達はかなり複雑そうな顔をしています。それもそうか、自分の子供がここまで歪んで育てしまいましたから。それでもどう対応するのかは予め決めていたのか真剣な顔をします。私は普
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