第五十九話
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ずは彼、棗恭助」
『よろしく頼むぜ』
「もう一人の彼女、クドリャフカ=アナトリエヴナ=ストルガツカヤ、通称はクド」
『わふ〜、よろしくなのです』
『それで今日はどんな事をするんだ』
「そうだな、とりあえず最初は恒例のバトルだな」
『バトルか、いいな。だが見ている人たちには分からないと思うんだが』
「だから今回はちょっとだけルールを変更するぞ。と言っても最初の武器選びが変化するだけだ。今回は観客の皆さんにくじを引いてもらってそれを武器に戦ってもらう。それと罰ゲームも変更する」
『変更ですか〜?』
「ああ、ちなみに」
『こういうことになる』
千雨ちゃんの口からクドの声が出てくる。
「わふ〜、なんだか混乱するのですよ〜」
『ついでにもう一つずつずらすか』
「ちょっと待て、って遅かったか」
『わふ〜、恭助さんが千雨さんの声で喋ってます』
『そういうクドも恭助の声で喋ってるんだぞ。じゃあ、一回元に戻すぞ」
『ふぅ〜、自分の声が一番落ち着くな』
『そうですか?そうだ、今度は鈴さん達とも入れ替えて下さい』
「暇ならな。さて、くじの方も準備ができたみたいだな」
茶々丸がくじの入った箱を持って観客の方に向かう。
「恭助、クド、誰に引いてもらうんだ」
『そうだな、そこの眼鏡をかけた少年。君に任せるぞ』
『私は一番後ろに居るお姉さんに任せるです〜』
指名されて人の元に茶々丸が向かいくじを引いてもらい中身を読み上げる。結果は恭助が新聞紙、クドが水糊だ。
「バトルスタートだ」
人形サイズに合わせた新聞紙と水糊が渡されると同時にバトルが開始する。
『ちょっと、待て』
『隙有りなのです』
『うおっ!!冷たいし、べたべたして気持ち悪い』
恭助が千雨ちゃんに文句を言っている隙にクドが先制して糊を背中に流し込む。
『くそ、急いで。よし、できた新聞紙ブレード』
糊を流し込まれたり塗られたりしながらも素早く新聞紙を丸めて握る。
『喰らえ、竜牙斬(longer than)』
『打ち取られたり〜』
恭助の新聞紙ブレードがクドの頭に見事に炸裂しクドが降参する。それに対して観客からブーイングが起こる。
『くっ、糊まみれになった上にこの仕打ちはさすがに堪える』
「同情はしてやるけど諦めろ。罰ゲームだけど、時間の都合上無しだな」
『しかも罰ゲームすら無いのか』
『ごめんなさいです』
「ほれ、最後に歌を歌って終わるぞ」
『何を歌うんだ』
「もちろんLittle Busters!だ」
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