第五十八話
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麻帆良祭準備
side リーネ
「さて、3-Aの出し物は例年通りマジックショーで決定で良いかい?」
「「「はぁ〜〜〜い」」」
例年通りねぇ、ということは3部構成で時間ごとに交代でマジックショーをしながら飲み物やらちょっと摘める物を売ってお金を稼ぐっていうパターンだったかしら。だけど、どういう風に3部構成にするつもりなのかしら。去年までは一つをお父様とお母様が、もう一つを私達魔法関係者が、最後の一つを手先の器用なメンバーにお父様が小道具を渡してある程度の指導である程度見せられるマジックを行なうグループだ。今年はお父様がいないから一つ空きができてしまう。まあ、私達のグループを半分にすれば対処はできるけど。
予想通りの結果、私達のグループを半分にして対処するようだ。なお、休学中のアリスは数に加えられていない。今年はどんなマジックをしようかしら。去年の頭の上に乗せたリンゴを刀で横に切ったのに、縦に割れるのは人気があったわね。あれに似たのをやろうかしら。あとはいつも通りの人形劇とかで良いわね。実はあまり見せる機会が無いこれが結構好きだったりするのよね。
side out
side レイト
さて、残り半月程だが漸く麻帆良祭用決戦兵器群が完成した。一般参加者用の装備の方ももうすぐ数が揃うな。なら最後にあれの用意だけしておこう。
「レイト、居ますか?」
「どうしたんだイマ」
「いえ、ガトウから連絡がありましてね。あなたが言っている組織の存在が確認されたそうです。最も存在が確認されただけでそれ以外の事が殆ど分かっていませんが」
「だろうな。まあ、オレには奴らに心当たりがあるから問題はほとんど無いと思うがな。引き続きガトウには調査を続けて欲しいと言っておいて欲しい」
「構いませんがその心当たりとは一体?」
「ああ、組織のトップを知っている。というよりあいつが何でここに居るのかが……まあ予想はつくんだが。とりあえずそいつを殺さなければならない」
「少し興味が出て来ましたが止めておきましょう。薮をつついて蛇どころか竜が出てこられてはかないませんから」
「オレに取ってはどちらも脅威にはならんな。むしろ素材にしてくれるわ」
「あなたはそんな人でしたね」
「用件はそれだけか」
「いえ、アスナ女王より手紙を預かっています」
渡された手紙の封印を解き、中身を読む。内容はオスティアにもクルトに売る兵器を撃って欲しいという物だった。とりあえず返事と価格表を書き、夏休みにそちらに行くのでその時に詳しい事を話すとだけ記す。
「じゃあ頼んだぞ」
「人使いが荒いですね」
文句を言い
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