第五十三話
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はネギ・スプリングフィールドをどうしたいのかを。理屈や計算なんかは全部捨てて、感情で決めてしまいましょう。どんな答えでも僕はアリスさんの味方です」
理屈や計算を捨てて、感情に全てを委ねるなら答えは一つしか無い。
「私は、私はあれと縁を切りたい。たとえ私がスプリングフィールドの名を捨てる事になっても」
もう耐えられない。あれとあれの周囲を取り巻く環境に。
「もう嫌だ、神に命を弄ばれて、兄に振り回されて、もう嫌だ。私は、私は幸せが欲しいだけなのに」
「うん、全部吐こう。今まで溜め込んでいた分を全部。全部受け止めてあげるから」
一度感情が爆発するともう止められなかった。今まで生きてきてずっと溜め込んできたものが全て溢れ出す。それを零樹君は、ううん、零樹は全て受け止めてくれた。おかげで決心がついた。私はあれとの関わりを捨てる。私は私の幸せの為に生きる。私は零樹の隣に居る。それだけを考えて生きよう。だから、今はこのままで居させて下さい。
side out
side リーネ
(姉さん、ごめんだけど人形の相手を任せきっても良いかな?)
打ち合わせ通り本山が襲撃されると同時にあの部屋に居た四月一日以外のメンバーで本山北東にある湖に向かう途中に零樹からそんな念話が届く。
(何かあったの)
(ちょっと説明しにくいけど、とりあえずアリスさんが精神的に戦える状態じゃない)
精神的にということはあのガキがまた何か感に触る事を言ったのでしょうね。それにしても戦える状態じゃないってどれだけ酷い状況なのよ。
(分かったわ。だからちゃんとアリスのケアをしてあげなさい。恋人なんでしょ)
(もちろんさ)
零樹との念話を切り、他のメンバーに伝える。それが終わると丁度間者と接触する地点にたどり着いた。それから少し待つと。
「お待たせしてすみません」
「別に構わないわよ。千草さん」
人形共の情報を集める為に自ら汚れ役を買って出てくれた千草さんが現れる。
「それで敵の人数は?」
戦闘中の様に思わせる為に適当に魔法をバラまく。
「一人、もしかしたら本人にも知らされてないのがもう一人位居りそうやね」
千草さんも適当に式紙を放ってくるが刹那とチウちゃんが撃ち落とす。
「ああ、だから要石にラインが二本流れてるんだ」
「ウチが向こうに到着した時には既にラインは繋がっとったから、後10分かそこらで封印は解けそうや」
「ならここで準備をしていた方が良いわね。佐久間はここら一体に結界を張る準備を、刹那と茶々丸は神機の準備、木乃香とチウちゃんは出鼻を挫く一撃の準備」
指示を出しな
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