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迷子の果てに何を見る
第五十三話
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修学旅行 三日目 その3
side 関西呪術協会所属の巫女


昼過ぎに真っ正面から侵入して来た東の者を捕縛した所、荷物から親書らしき物があるという事でとりあえず釈放して謁見させてみる事にする。今回の件でこちらに非は一切無いから謝罪せえへん事に使者であるネギが気を悪くしているのが分かる。こいつを使者として送って来る東の思惑がさっぱり分からない。まさか戦争を始めたいのか?あっ、親書を見て木乃葉様がキレてる。隣に居る長は内容に呆れ返っている。また、傘下に入れとか、こっちの言うことを聞けとか書いてるんだろうな。返事を書くから別室に案内する様にと言われたので案内します。案内の途中、また誰かが本山に侵入して来たのか爆発音が聞こえて来る。その音が気になったのか零樹様とアリス様が廊下に現れる。

「ふむ、また彼らのようですね」

「何を考えているのやら。おや、君は確か」

「なんでここにアリ「名前で呼ばないで下さい。何回言えば分かるんですか」ご、ごめんなさい」

「はいはいアリスさん、落ち着いて。それで少年は何故ここに居るんだ。ちなみにここは僕と姉さんと木乃香さんの生家で、彼女は姉さん達と同じ班で招待されたからだ」

「!!なんでテンリュウ先生がここに」

「うん?ああ、父さんと勘違いしているのか。僕は君が勘違いしている天流・M・零斗の息子の零樹だ」

「じゃあ、テンリュウ先生も魔法使いなんですか」

えっ!?零斗様の正体を知っていないって、本当に魔法使いなんやろか。

「……どうなんだろう?」

「どうでしょうね。魔法が使えるかと聞かれたらYESですが魔法使いかと聞かれたらNOの様な気もしますし」

「あれかな、何でも出来る教授っていうのが一番ぴったりかな」

「それが」

本山の結界を何者かが抜けて来たのが分かる。

「ここは良いから、迎撃に向かって構いません」

「よろしいので」

「問題ない。少年、君もここから動くな」

零樹様から許可も降りたので迎撃に向かわせてもらう事にします。数は7、いや今8に増えた。舐め過ぎですね。既に他の方も迎撃に出ているので援護に回る事にしましょう。


side out



side 零樹


「はあ、本山の護衛相手に全滅ってどうゆう事だよ」

「……師匠が関わっただけでこれだけ歴史が変わるんですね。実際ならこれ位の強さのフェイト一人に本山が落とされるというのに。少し前にフルボッコにしたアレもこれ位の強さだったんでしょうか」

今、目の前ではアーウェルンクスシリーズの8体が本山の警備をしている巫女さんや陰陽師に破壊されている。

「う〜む、フェイトと同じだとは思えない位
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