第四十九話
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ろうから」
「そんなに強いんですか」
「ちょっと歳の事を話したら滅殺斬空斬魔撩乱が大量に飛んで来たわ。斬魔剣とは体質的に相性が悪いのに、それを乱れ撃ちにされたのよ。さすがに死を覚悟したわ」
「私も斬魔剣とは相性が悪いので止めるに止められず父上が来るまで逃げの一手で」
「零樹はうまく逃げ切っていたわ。地中に潜ってじっと息を殺して二日間隠れていたわね」
「ウチはそのときおらへんかったけど皆が二、三日寝込んどったのは覚えとるわ」
「あと、戦闘狂の月詠もいるわ。確実に襲われるわね」
平和だったらよかったな〜
side out
side 零樹
今朝、鶴姉から他流試合の数合わせの為に来る様に言われ、班員を連れてR畏古社にやってきた。ちなみにR畏古社ってのは関西呪術協会の表の顔の事だ。こんな時の為に班員をMM以外の関係者だけにしておいて良かった。
「坊、お帰り」
「「「お帰りなさいませ、零樹様」」」
前言撤回、一人でくれば良かった。草姉を筆頭に巫女さん達に出向かいをされてしまい鋭太郎達が唖然としている。
「草姉、僕になんか恨みでも。あと坊って呼ぶのも止めて」
「いややなあ、そんな訳あるかいな。ただ坊に彼女が出来たって聞いたからお祝いせなあかんなって、長が。あとウチにとっては坊はいつまでも坊や」
「どこからそんな情報が」
「坊より早う来とる嬢達からやけど」
「姉さんの馬鹿野郎〜〜〜〜〜」
そう叫ぶと同時に周囲の空気中の気体が変動するのが感じ取れた。主に酸素と水素が増えて、足首には鎖がいつの間にか付けられていた。その後、爆発音とともに意識が途切れました。
これが僕の一番の弱点、打たれ弱さです。攻撃は基本躱すか、反らすかなので障壁で受けるという事は殆どしない。障壁に回す分を攻撃に回していますから。障壁は保険です。弾幕を張られた時とかの、だから咄嗟の爆撃を素で受ける羽目になりました。それだけなら問題は無かったんですが、ご丁寧にベクトル反転の結界を張られまして爆発のエネルギーを全て喰らうというお仕置きに涙が溢れてきます。
そして無理矢理覚醒させられ、ぼろぼろのまま僕は道場の方に引きずられていき、先鋒として出されました。ボロボロな上に僕以外は女という事で笑っていた相手方に少し腹が立ったので裏神鳴流(詠春さんが父さんの修行の際に開発させれた流派)決戦奥義、万華桜吹雪で全員ズタボロにしました。ちゃんと生きてますよ、剣士としては死にましたけど。
それが終わると戦闘狂の世話をレイフォンと鋭太郎に任せて怪我の治療です。真祖なので怪我自体は治っているのですが破片などが体内にある状態で治るとその
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