第四十八話
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ないと思いたいけどやるなら思いっきりやると良いよ。向こうなら関西呪術協会が麻帆良以上に暴れてもバレない様に動いてくれるから。事情が正当ならお咎め無しで。刀がいるなら貸すけど」
「収納できないからいいよ。必要になったら木刀で代用するから」
「やっぱり父さんに言ってレイフォンでも耐えれる錬金鋼を作って貰った方が良いんじゃないかな?」
「孤児院から出るまではその気はないよ。こんなことで養父さんに苦労させたくないし」
「まあ、そういうなら僕は何も言わないけど。後悔だけはするなよ」
「分かってるよ」
「というわけで君尋、いざという時の結界とかは任せるぞ」
「いや、僕何も「祐子さんから道具は預かってきているから安心しろ。あと、お土産よろしくだと」……わかったよ」
預かっていた鞄を君尋に渡して周りを見渡す。
「それにしても集合時間一時間前になんで全員そろってるんだ?」
「「「さあ?」」」
ここにいる三人には元からこの事を伝える為に早めに来てもらったのだが、殆どの生徒が既にホームに集まっていた。話している内容から始発の電車で集合している人もいるみたいだ。
「リーネ姉さんは朝早くに連れてこられてかなり苛立ってるし」
「アレにはさすがに近づきたくないな」
黒いオーラがはっきりと見える位に苛立っていた。まあ、桜通り事件の時よりはマシではあるが。おかげで誰も近づけない状態が僕らが此所に来てからずっと続いている。
「零樹君、おはようございます」
「おはようございます、アリスさん」
「そちらのストーカーさんはお久しぶりです」
「ストーカーは辞めて欲しいな」
「なら、街中で放置プレイされて喜ぶ変態さんで」
「もっとやめてぇぇ〜〜。零樹も何か言ってくれ」
「事実だから否定できないな」
「ブルータス!!お前もか、君尋もレイフォンも退くな」
「これ、その時の写真です」
「ぬうおおおお」
アリスさんが取り出した写真を素早く奪い取り燃やしているがその後ろでアリスさんが同じ写真を4枚取り出し、紙ヒコーキに折っている。それを鋭太郎が見ると同時に別々の方向に飛ばす。それを誰にも取られない様に鋭太郎は駆け出して行った。ただ、紙ヒコーキの行き先が全て女子が固まっている所ばかりなのは嫌がらせの意味も込められているんでしょう。
「そちらのお二人とは初めてですね。私はアリス・アーデルハイトです」
「ああ、初めまして。僕は四月一日
わたぬき
君尋」
「初めまして、レイフォン・アルセイフです。あの、鋭太郎がストーカーってどういう事ですか?」
「そのままの意味ですよ。それでこちらの二人は
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