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迷子の果てに何を見る
第四十七話
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憩しましょう」

魔力で足場を作り、そこにソファーとテーブルを出してお茶の準備をする。アリスさんの消耗は予想よりも大きいようでソファーに座った途端、気絶する様に眠ってしまった。ブラックホールが落ち着くまで1時間程あるのでアリスさんに膝枕をしてあげてまだ少し寒いので毛布をかけてあげます。それから父さんに連絡をしてお小言を貰い、お茶を飲みながらアリスさんの寝顔を見たり、たまにあの人形が生きているかを確認したりしてのんびり過ごします。

「それで、姉さんは何時までそこで見てるんですか?」

「あら、気付いていたの?」

自分が座る予定だったソファーにリーネ姉さんが現れる。

「ええ、アリスさんの頭に停まった鳩。姉さんの使い魔でしょ」

「よく分かったわね」

「何時から見ていたんですか」

「あなたがアリスをお姫様だっこで広場に着地した辺りからよ。そのあとの会話は全部聞いていたわ。それで、気まずい雰囲気になっていたみたいだから使い魔を飛ばしたってわけ。覗いていたのは謝るわ」

「別に良いですよ。父さん達にもバレてますし、ですが言いふらしたりするのは無しでお願いします。それと使い魔はありがとうございます」

「分かっているわよ。千雨ちゃんと一緒にはおちょくるかもしれないけどね。使い魔のことは気にしなくて良いわよ。姉としてのお節介みたいなものだから。それで、アレは何時頃終わるのかしら。お父様に結界の調整を頼まれているんだけど」

「そろそろ収まりますよ。それであの人形はどうします?契約を逆探知して主を呪っても良いんですが」

「お父様からは人形の破壊しか言われていないから止めておいた方が良いでしょうね。おそらくお父様は人形の主を知っているんでしょう」

「分かりました。ちょうどブラックホールも収まって来たので止めを刺します。 壊れたブロークン 幻想ファンタズム」

人形に突き刺していた命を現世に縫い付けていた剣が大爆発を起こす。バラバラに吹き飛ぶかと思われていたが既に剣が刺さっていた場所以外は潰れていたので本当に何もなくなってしまった。

「う、う〜ん」

さすがに近くで大爆発が起きたのでアリスさんが目を覚ます。

「おはようございます」

「うん?ああ、おはよ!?」

僕の顔を確認すると同時に飛び起きて周囲を見渡す。
姉さんは既に結界の調整に向かっている上に認識阻害と隠蔽の結界を張っているみたいでどこに居ることやら。

「倒れてからどれ位経ちましたか?」

「1時間と言った所ですね。やっぱり固有結界の負担は辛いようですね」

「正直やりすぎてたみたいです。ちょっと気を抜いたら気を失ったみたいですね」

「とりあえず今日の所は帰り
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