第四十六話
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」
「そう、この世界にはモデルが存在する。モデル上ではアレが主人公だったんだが決定的な違いはオレという存在だ。オレはこの世界の人間ではない」
「オレたちと同じなのか」
「似た様なものだな。でだ、オレという存在が行なった行動でモデルとなった世界と異なることが多々ありすぎたために元主人公になった。ここまでは良いか?」
「ああ、理解は出来た。それでこの世界は何の世界なんだ?」
「そうだな、モデルの世界は『魔法先生ネギま!』だが、あえて別の名前をつけるなら『魔法革命記』かな」
「魔法がある世界なのか。じゃあライダーが居る理由はなんだ?」
「見れば分かるさ」
そう言って父さんがディケイドライバーとライドブッカーを門矢さんに投げ渡す。それを受け取った門矢さんは色々と見始める。
「オレのとは少し違う。模造品なのか?」
「そう、オレが作った物だ。そしてオレたちがお前達のことを知っている理由はこれだ」
今度はDVDを投げ渡した。それを見た門矢さんたちは驚いていた。
「オレたちのDVDだと」
「そう言うことだ。で、この世界での門矢の役割は何なんだ?」
「……分からない。この世界での役割が無いのかもしれない」
「イレギュラーだから仕方ないかもしれんな。他の世界に移動は出来るのか?」
「いや、オレの役割を終わらせるまで移動は出来ない」
「なるほど、ならとりあえず職を紹介してやろうか?何時まで居るのか分からないが、とりあえず金は欲しいだろう?小野寺もどうだ?」
「良いのか?」
「こう見えてもオレはお前達みたいな世界を渡る者を観察、保護、場合によっては排除する役割がある。今回は観察、保護に当てはまる事象だ。遠慮する必要は無い」
「なら頼む」
「OKだ。まあ、一番金になって普段は楽でたまに大変な仕事を紹介してやろう。話はこっちで通しておくから数日後に連絡するよ。ああ、その職場に限っては変身することを許可するよ」
「良いのかよ」
「別に構わん、説明は明日にでも資料を届けてやるからそれでこの世界のことを理解してくれるとありがたい」
「分かった。それから、何かしてもらうばかりじゃ悪いから何か出来ることは無いか?」
「そうだな。なら写真を撮ってやって欲しい。オレの息子とその彼女との」
「父さん!?」
「師匠!?」
ははっ、やっぱりバレてたか。相談事をした数日後の休日に女性と一緒にいればそう思いますよね。というより相談した時点で分かってたと思うな。だって、もの凄く楽しそうな顔を、うん?視線がアリスさんの方に向いている。それを理解すると同時にアリスさんを背に隠す様に移動する。
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