第四十六話
[9/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
明どころか量産するって、改めて鋭太郎の破天荒ぶりを認識してしまった。
「まあO☆HA☆NA☆SHIは逃れられないけどな」
いつの間にか鋭太郎の背後にアリスさんと母さんが拘束具を持って構えていた。鋭太郎がベルトを外し変身を解除すると同時に二人掛かりで完全に拘束する。もちろん魔力も封印する。それを見届けてから僕も変身を解きカブトゼクターとベルトを影に放り込む。
「そろそろ説明しろ。何でバラバラのライダーがいるんだ」
父さんが連れてきた二人の男の一人、門矢士がイライラしながら父さんに尋ねていた。たぶんからかってたんだろうな。
「なんだ?まだ根に持ってるのか。ちょっとした冗談じゃないか」
「父さん、一体何したの?」
「ディケイドに変身して目の前に現れて軽く襲いかかった。二対一で態とピンチになった後にエヴァがディエンドで奇襲して倒しただけだ」
「態々声まで真似てすることか」
「はっはっは、この世界では当たり前だ」
半分正解で半分間違いだよね、それ。正確には『この世界で父さんが影響を与えた人たちの中では当たり前』だ。
「まあ、見られたからにはちゃんと説明するとしよう。零樹達はどうする?」
「アリスさんはどうします。僕としては気になるのでついていきたいのですが」
「私も同意見です。あそこに転がっているのはあそこにだけ閉鎖結界を張って放置でいいでしょう」
なら決まりということで影からライドベンダーを取り出しアリスさんを後ろに乗せる。父さんもハードボイルダーを出して、母さんを後ろに乗せ門矢さん達に案内させ光写真館に向かう。光写真館に到着して一つだけ楽しみにしていることがある。それは背景ロールだ。あの背景ロールにはその世界を表す絵が描かれている。あれにこの世界はどのように描かれているのかちょっとだけ気になっていたんだ。そして、撮影室に入り背景ロールを見ると
「これは」
「ふ〜ん」
「ほう」
「なるほどね。この絵じゃ、どんな世界かさっぱり分からなかっただろうな」
上から僕、アリスさん、母さんで父さんだ。
そして背景ロールには光り輝く大きな樹がある街に大きな岩が降り注ぐ中、赤髪の少年が禍々しい姿の竜と対峙している絵だった。
光り輝く大きな樹は世界樹
街は麻帆良
岩が降っている理由は不明
赤髪の少年はネギ・スプリングフィールド
最後の禍々しい竜は……
「お前達はこの絵が何か分かるのか」
「ああ、ここに描かれている街は麻帆良と呼ばれる場所で赤髪の少年はこの世界の主人公だったネギ・スプリングフィールドだ」
あえて竜に関しては何も言っていないということは喋るなということでしょう。
「だった?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ