第四十六話
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トの用意をしておきましょうか。
side out
side リーネ
携帯に登録されていない番号が掛かってきた。不審に思いながらもとりあえず出てみる。
『リーネ・M・テンリュウさんの番号で合ってますか』
聞こえてきたのは何処かで聞いたことのある声の男からだった。
「ええ、合っているわよ。それであなたは誰?」
『何回かお目にかかったことがあると思いますが改めまして、私は佐久間鋭太郎と申します』
「佐久間、確か零樹の親友だったかしら」
『ええ、その佐久間です』
「それで私に何か用かしら」
『はい、実は最近零樹に恋人に近い存在の女性が居ることが判明いたしまして数日前から微妙に、本当に微妙にそわそわしている感じがするのです』
「奇遇ね、私の知り合いの中にも数日前から急にそわそわし出した娘がいるのよ。そういえばそっちも修学旅行は京都の方らしいわね」
『はい、そして明日は修学旅行前の週末。ここから導かれる答えは』
「『デート……覗くしかない』」
「色々と準備しておきなさい。カメラとかはこっちで用意するから、小道具は任せるわ」
『了解です。待ち合わせは世界樹の天辺で良いですかね』
「それ位離れるのは当然よ。じゃあまた明日」
『はい、お待ちしております』
明日が楽しみね。とりあえずカメラの容易をしましょうか。
翌日、アリスが今までに見たことのない位気合いを入れていた。服は今までもっていなかった物、センスからしてお母様の手作りでしょうね。お母様のことだからおそらく下着も勝負下着の様な気がするわ。ここまでしてまだ付き合ってないのよね。どっちもヘタレね。
「じゃあ、行ってきますね」
「はいはい、朝帰りしても良いわよ」
「しません」
顔を真っ赤にして部屋から飛び出して行くのを見送ってから認識阻害の結界を纏い世界樹に向かう。
「お待ちしてましたよ」
そこには白いスーツに縁の一カ所が破れているソフト帽を被った佐久間が待っていた。
「何なの?その格好は」
「まずは形から入ってみようと思いまして。尾行と言えば探偵だろうということで同士から借りてきたのですよ」
一体どこの誰がこんな目立つ服を渡したのかしら。軽くめまいが起こったが零樹が言うには親友はそこらのMM魔法使いにしてはまともな考えを持っていて実力もあるがオタクで一切の自重(本気で嫌がられることは自重する)をしない迷惑児だそうだ。
「まあ良いわ。付いて来れないようなら置いて行くから」
「分かっていますよ」
魔力を追跡していると、
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