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迷子の果てに何を見る
第四十六話
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てのデートだからって気負う必要は無い。無論これは相手にも言えることだから相手が緊張しているようならそれをほぐしてやれ」

「その辺は大丈夫…………だと思う。当日にならないと分からないや」

「ははっ、そりゃそうだ。オレも初めての時はそうだった。なまじ夫婦になるまでそういうことをしたこと無かっていざという時にどうすれば良いかさっぱりだった」

「母さんからはそんな話聞いた事無いけど」

「エヴァより前の方の妻だからな」

ああ、懐かしいな。アレからもう3000年以上経ってるのか。未だに記憶に残ってるってことは印象深いんだな。一日が終わってからお互いらしくなかったって言って笑っていつも通りただ傍に居るだけで良かったんだなって思ってたっけ。やめよう、これ以上振り返ってたら死に際を思い出してしまう。

「……その人のこと聞いても良い?」

「どうしてだ」

「父さんは長い間生きているのに妻に迎えたのって母さんとその人だけなんでしょ。だから気になるんだ。父さんがどうしてその人を妻にしたのかが」

「…………そうだな、どうして妻に迎えたのかと聞かれたら、彼女がオレを止めてくれて、受け入れてくれて、思い出させてくれたからかな」

それから少しだったかそれとも長時間だったか分からないが覚えているだけ零樹に話してやった。話し終えたとき零樹は何も言わなかった。ただ零樹は何かが分かった様な顔をしていた。ならそれで構わないか。

「ありがとう父さん」

「あまり役に立ったかは分からんがな」

「いや、そんなことないよ」

「そうか、ならそれでいい。エヴァにはさっきの話は内緒にしていてくれ。嫉妬でどうなるか目に見えているからな」

「……父さんは何も聞かないの」

「何をだ?」

「誰を好きになったのか、とか」

「聞いて欲しいか」

「聞いて欲しくないです」

「じゃあ何も聞かない」

聞きはしないよ。予想はつくし。さてビデオカメラの準備でもするか。



side out








side キ(やめろ、何をすぎゃああああああ)エヴァ

部屋でのんびりしているとドアがノックされた。基本的にこの部屋には私とレイトしか入らないのでノックがされることはあまり無い。腰掛けていたベッドから立ち上がりドアを開けるとそこにアリスが立っていた。

「珍しいわね。どうしたの?」

「その、相談がありまして」

本当に珍しい。いつもならレイトに相談に行くのだが行き辛い理由でも、ああなるほど。

「いいわ、長くなりそうだから別荘に行きましょう」

最初に作った時から、つまり400年前から使
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