第四十六話
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デート
side レイト
洗い物が終わりそろそろ風呂に入ろうかと考えていると零樹が二人きりで相談したいことがあるというのでオレの別荘に移動した。別荘と言ってもダイオラマ魔法球ではなく現実世界にある本物の別荘だ。太平洋赤道直下に浮かぶ小さな島を丸ごと買い取って別荘にしてある。
「クー、いるか?」
「あぁん?おっ、マスターじゃねえか。どうしたんだ、いつもなら連絡の一つはするのに」
アロハを着た青い髪のブラザーズの一人でここの別荘を管理している一人だ。趣味は強い奴との手合わせと釣り。戦闘時は青いタイツで赤い槍で戦う。
クーフーリン?いいえクーです。決してアイルランドの英雄ではではありません。
「ちょっと零樹が相談事があるって言うからな。部屋使える?」
「それが仕事だからな」
「ありがとう、じゃあ少しの間近づかないでくれるかな」
「あいよ。裏で釣りでもしてるから帰る時に声をかけてくれ」
クーが釣りに見送ってから別荘に入る。そのままリビングに入りテーブルに向かい合って座る。
「それで相談事って言うのは」
あまり予想が付かないが頼られた以上力になるつもりだ。伊達に数千年も生きてないぞ。
「なんというか、最近好きな人が出来たというか好きだと自覚したというか、まあそれで今度デートというか買い物に行くことになったんだ」
「ほう、良いことじゃないか」
オレに似て奥手だからそういうことを相談されるのはもっと年を取ってからだと思っていたが良いと思うぞ。けど、真祖としての種族の差が痛いな。まあ、いざとなれば不老の指輪を譲っても良いだろう。
「それでこういうことは初めてだから色々とアドバイスが欲しいんだけど」
「なるほど、全て任せろ、と言いたい所だがオレも長いこと生きているが愛した女性は二人しか居ないし普通の恋愛と違ってお互いが自覚した途端に結婚だったからな。どうアドバイスして良いものか。とりあえず予定は?」
「昼前に原宿に出て昼食を摂った後に服や小物を買いに行く予定だけど」
「なら、とりあえずは服装だが普段着ているものと違った雰囲気のを着ていったらどうだ?オレもエヴァとのデートの時はそんな感じだし。けどあまり違いすぎるのもアレだな。派手なのも似合いそうに……なくもないが止めた方が良いだろうな」
「そうですね。じゃあ明るい色を避けてみます」
「鋭太郎みたいな私服ならイメージしやすいだろう。あいつのセンスは中々いいと思うぞ」
「悔しいですけどそれには同意します。あれで性格がまともならもてたでしょうに」
「本人が気にしていないならそれで良いんじゃないか。まあ次に出来るだけいつも通り自然体で居ることだな。初め
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