第四十五話
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には談笑している様に聞こえる結界を張り始める。
「それよりあなたの愚兄に飲ませた薬、一体なんなの」
「あの薬は愚兄が少しでもまともになる様に作った教育用の幻夢薬ですよ。闇の魔法の習得に使った巻物の魔法薬版だと思ってくれて構いません。魔法薬なので応用は利かず一つの事しか出来ません。まあ、嫌がらせ用の薬だったのですがここまで長引くとは思ってませんでしたが」
「幻覚の内容はなんなの?」
「目の前にパンを盗んだ子供が居ます。あなたならどうしますか」
「見て見ぬ振り」
「即答ですね。まあ、それに近い行動をとれば幻覚から目が覚めます」
「他の行動をとればどうなるの」
「色々ですね。ぎりぎり及第点な行為は観察ですから。見極めてその上で動かない限り、少しでも後悔すれば無限地獄に囚われます」
「逆に言えば割り切ればどんな行動でも良いという訳ね」
「ええ、そうです。ですが正義バカはそれを行なう事が出来ない。魔法先生ならある程度は割り切る事は出来るのでしょうがアレには無理です」
「でしょうね。けどそろそろ解かないと死ぬんじゃない?」
「心配しなくとも効き目は最長でも10日ですから、あと3〜5日は平和に過ごせますよ」
「……このまま飼い殺しにするのも有りだと思わない?」
「…………」
「………………」
「マスター、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫よ。ちょっと魔が差しただけ。この話は無かった事にしましょう」
「そうですね。飼い殺しは面倒ですしね」
「そう言う問題なのですか?」
おかしなところはないですよね?昔と比べると過激になったとは思いますけど相手がアレですから仕方ないと思いますしね。
「そういえば修学旅行は京都の方になったらしいですね」
結界を解いて普通の話に戻ります。
「らしいわね。私達にとっては里帰りみたいなものだけど」
「そうなんですか?」
「話してなかったと思うけど生まれは京都なのよ。というか生家が木乃香と一緒ね。あそこの一角を借りて住んでたから」
「あ〜、新年会の時の映像の中にそんな場所が映っていた様な」
「あれは忘れなさい」
「いえ、あれは忘れられませんよ。ねえ茶々丸さん」
「はい、あんな純真無垢なマスターは今まで見たことありませんから。速攻でお気に入りフォルダに最高画質最高音質で永久保存です。むしろ世界に公開しましょう」
「破壊するわよ茶々丸」
「破壊されては困りますので諦めましょう。残念です」
「残念でしたね茶々丸さん。師匠に頼んで、みても無理ですね。リーネさんが本気で嫌がったら絶対にしませんね。永久保存はしてい
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