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迷子の果てに何を見る
第四十四話
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それから数分で茶々丸はガキの骨を臓器を傷つけずに全て折り、間接も全て外した。

「終わりました」

「うん、お疲れ。最後に私だけど、痛めつける場所があまり無いわね」

どうしようかと考えているとガキの背後に落ちている物を見て考えがまとまった。

「ああ、良い事を思いついたわ」

ガキの後ろに落ちている物。ナギが使っていた杖だ。それを拾い影にしまい、適当に木の枝に幻術をかけ杖に見せる。それを持ってガキの正面に行く。

「これが何か分かるわね。あなたの父親が使っていた杖。今じゃあ形見だったかしら」

杖を両手で持ち、ちょっとずつ力を入れていく。力を込めるごとにメシメシと軋みをあげていく。そして、とうとう真っ二つに折れた。

「ゴミは燃やさないとね。我が手に宿るは炎の精、その身を以て燃やし尽くせ。ファイアボルト」

杖に火をつけて目の前で灰になる様子を見せつける。これで完全に心が折れたでしょうね。
携帯を取り出し学園長に繋ぐ。

「学園長、依頼は済んだわよ。治療部隊を早く寄越さないと死ぬからね」

学園長の名前を出し、伝えることだけ伝えて携帯を切る。

「じゃあね」

ガキの拷問用の薬を魔法でキャンセルすると今までの痛みで気を失う。それからアリスに渡されていた薬を鼻から流し込む。それから全員でゲートを使い、寮ではなく店に帰る。

「お帰り」

部屋にあるダイオラマ魔法球に行こうとしたらお父様がカウンターに座っていた。

「話は木乃香から聞いている」

その言葉と同時に4人の頭に拳骨が落ちた。地味に障壁突破が施してあり痛みを緩和する事が出来なかった。

「心配になって様子を見ていたがやり過ぎだ。忘れているかもしれないがMMの魔法技術じゃ、あの傷は治せないぞ」

「えっ!?」

それは初耳だった。新年会の時はアレ以上の怪我を負っても綺麗に治してもらえるからそれが普通だと思っていたのに。

「その顔は忘れて、違うな。ちゃんと教えていなかったオレのミスか」

「違うわ。調子に乗った私たちのミスよ」

「それもあるだろうがそういう風に教えていなかったオレのミスでもあるんだ」

そう言われてしまうと反論する事が出来ない。落ち込んでいるとお父様が私を撫でてくれた。

「まあ、オレのために怒ってくれたのは嬉しかったぞ」

「……もうそんな歳じゃないんだから頭を撫でるのは辞めて」

「「「姉上(姉さん)(マスター)、顔と言葉があってませんよ」」」

「うるさいわね」

自分でも分かってるわよ。でもお母様も撫でられたりした時に今の私と同じ行動をしているでしょう。実際振り払う気なんか全くないし。

「くくっ
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