第四十四話
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たがお父様の事を侮辱するのは許さない。侮辱したからには殺したいんだけど強制証文の影響で殺せない。だから今からあなたには拷問を行なうわ。記憶を消去しようとも心の底から私達を怯える位に」
「さすがに私も我慢の限界がきました。このちゃんに怪我を負わせておいて自分のせいじゃないだと。ならなぜ光の矢で撃った。他の魔法先生達なら風の矢を使う。これは魔法学校の教科書にも書かれている事ですよ」
「こんな馬鹿が評価されてアリスさんの様な娘が評価されないなんて学園自体が腐ってますね。本当に彼らの息子なんですか」
「父さ」
「喋るなと言われたでしょう」
零樹が股間に膝蹴りを放つ。痛みで気を失うと思われたが拷問用の薬が効いているのか気を失う事は無かった。
「おもしろいでしょう。昔から『立派な魔法使い』が使っている拷問用の魔法薬の力は。どんなことをしても気を失わせず、どんなことをしても正気も失わせない、ものすごい薬よ」
「うs」
「だから喋るな」
今度は零樹が鳩尾に蹴りを入れる。
「茶々丸、糸と針を」
「はい、零樹様。こちらになります」
茶々丸から糸と針を受け取った零樹はそれを使い、ガキの口を縫い付けていく。1分もしないうちに完全に縫い付けられ、喋るどころか口からの呼吸すら困難だろう。
「まずはこのちゃんと同じ目にあってもらいます」
そう言って刹那が新年会の時の賞金を使ってお父様に鍛ってもらった刀、銘は『舞姫』だったかしら。それを使い一振りで左腕を切り落とし右脇腹を貫いた。
「また腕を上げたわね。今のは完全に第2魔法(多重次元屈折現象)だったわよ」
「ええ、今日ようやく完成したばかりです。これからは斬撃の数を増やすのが課題です。最低でも後一つは増やす必要がありますし」
「頑張りなさい。さて、このままだと出血多量で死ぬだろうから止血だけはしてあげる。我が手に宿るは炎の精、その身を以て燃やし尽くせ。ファイアボルト」
拳大の炎を傷口に押し付ける。肉が焼ける臭いが辺りに広がり、ガキの目から涙が、口からは叫び声が大量にこぼれるが完全に無視する。止血が完了したので炎を消して離れる。
「次はどうしようかしら」
「マスター、私に任せてもらえませんか?」
「茶々丸が自分から何かをしたいと言うなんて珍しいわね。いいわ、任せてあげる」
「ありがとうございます。では早速」
茶々丸がガキの肩をつかみ、そのまま骨を握りつぶし間接も外す。
「なるほど、アルみたいにするのね。中々良い趣味してるわね。けど握りつぶすのは出来れば辞めておきなさい。治療し難いから」
「分かりました。では普通に折るだけにしておきます」
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