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迷子の果てに何を見る
第四十四話
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が着ていそうな黒いマントを付けているだけで顔は一切隠していない。それなのに私の事が分かっていないの?

「なっ!?なんでリーネさんが」

「さあ、何故でしょうね。それより木乃香を放っておいて良いの?このままだと死んじゃうわよ、 あなたの魔法で・・・・・・」

「僕はそんなことしていない」

どの口が言うのかしら。いちいち話さないと分からないのかしら。

「私は魔法を使っていない。あなたは私に向かって攻撃魔法を使った」

「それをリーネさんが木乃香さんを盾にしたからでしょう。だからあなたのせいで木乃香さんが怪我をしたんです。やっぱりあなた達は天流先生みたいに何も分かっていない」






ぶちっ






「だからあなた達をたおし「チウちゃんやって」なにを、うわぁあああああああああああああ」

チウちゃんも切れていたのか予定よりも強力な砲撃がガキを飲み込んだ。砲撃が止むとガキはそのまま倒れ込む。

「木乃香、チウちゃんと一緒に先に寮に帰って頂戴」

「でも」

「いいから帰って頂戴。ここから先はあまり見られたくないの。おねがい」

自分でも分かる位、顔が憎しみで歪んでいるのが分かる。正直強制証文を書いてなかったら殺している位に憎しみに囚われている。

「……わかった」

納得はしていないのだろうけど最後には折れてくれた。チウちゃんも離れてくれているのが分かる。これで本気になれる。

「刹那、このガキを固定」

「はい姉上」

私の影から出て来た刹那が符でガキを空間に貼付ける。

「零樹、薬を」

「うん」

刹那と一緒に出て来ていた零樹がチウちゃんの砲撃で気を失っているガキに注射で薬を打ち込む。

「茶々丸、結界と記録の準備をしなさい」

「既に完了しています、マスター」

茶々丸がシスターズを引き連れながら茂みから現れる。その内の一人が水が入ったバケツを持っていた。それを受け取り気絶しているガキにぶっかける。

「ごほっ、何が!?これは一体」

「目を覚ましたかしら」

「リーネさ、がはっ」

鳩尾に強化を一切していない素の拳檄を叩き込む。

「気安く呼ばないでくれるかしら。何も分かっていないただのガキが」

「な、何を」

「喋るな、このゴミが」

今度は顔面を殴る。衝撃で歯が折れたようだが気にしない。

「さて何も分からないから喋るのだろうから、状況を教えてあげるわ。私達はあなたを襲う様に依頼を受けたの。本当なら軽く虐めて終わらせるつもりだったのだけどあなたがお父様を侮辱するのが悪いのよ。お父様の事を何も知らないあな
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