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迷子の果てに何を見る
第四十四話
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ってくれた。

「それじゃあ最終確認するわよ」

『はぁ〜い』

「まず最初にあのガキが見回りを始めたら木乃香が犠牲者の役をするのよ」

「わかったぇ〜」

「もちろんその場には私も行くわ。で、真っ正面から挑発して誘導、ここまで連れて来たらチウちゃんが遠距離から法撃で撃ち落とす。そこからはアドリブで即興劇で精神的に嫌がらせをした後にした後に拷問って感じかな。ここで潰す気でいくわよ。記憶を操作しようとも心の底から私たちに恐怖する様に徹底的に。誰か邪魔が入った場合は殺しても良いわよ。まあ、魔法関係者じゃなかったら眠らせるか気絶させるかでお願いね」

「リーネ、伝え忘れていたがアリスから拷問用の薬を預かって来てる。最後にこれを飲ませて欲しいと言われている」

「じゃあそれはチウちゃんが持ってて、内容は気にしない方が良さそうだから聞かないでおくわ」

「何時渡せば良いんだ?」

「基本的にあのガキの前に出るのは私と茶々丸と刹那と零樹だからあのガキが一度気を失った時に合図を出すからその時にでも持って来て頂戴」

「分かった。あと出来れば五体満足で帰してやれよ」

「治療できる範囲にしておくわ」

お母様も女子供は出来るだけ殺さない様にしなさいって言われてるからね。精神的には知らないけど。

「姉さん、目標が見回りを始めたみたいだよ」

零樹の使い魔である梟から連絡が来たので準備に移る。
チウちゃんはルビーを展開して長距離射撃の用意をして刹那達は隠れる。私と木乃香は桜通に向かう。

「それじゃあ始めましょう。眠りの霧はいる?」

「お願いするわ。ほんじゃあいくでぇ。きゃああああああああああああああ」

木乃香が悲鳴をあげると同時に近づいてくる魔力の固まりを確認する。

「抵抗しないでね、眠りの霧」

眠ってしまった木乃香が怪我をしない様に優しく抱きとめて少し待つとガキが杖に乗って飛んで来た。そして、人払いも認識阻害も行なわずに『魔法の射手・光の17矢』を撃ってくる。その内の2本が木乃香に当たる軌道だ。これは使える。

(木乃香、障壁と幻術。実際に喰らった様に見せなさい)

(ほ〜い)

木乃香を放置して後ろに跳躍する。そして1本が右脇腹に、もう1本が左腕に当たる。私からは障壁で完全に防いでいる様に見えるけどあのガキには、血を吐き腹部から血を流し、左腕がちぎれた木乃香が見えているでしょうね。

「こ、木乃香さん!?よくも僕の生徒を」

こいつ何を言ってるのかしら。自分がやった事でしょうが。

「木乃香をこんな風にしたのはあなたの魔法よ。それに私の姿がちゃんと見えているの?」

私は黒いナイトドレスに、いかにも魔法使い
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