第四十四話
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茄子に変な出張で今日から1週間程いないし。少し絞めようかしら。
「うるさい」
言霊に魔力を乗せて教室全体に響かせる。ついでに殺気が漏れてしまった為か宮崎さんや鳴滝姉妹といった数人が涙目になっている。
「とっととSHRを始めて貰えますか」
「リ、リーネさん、どうしてそんなに機嫌が悪いのですか」
雪広さんか、ショタコンを除けば完璧なのに。まあ、私もファザコンでマザコンだから人の事は言えないから何も言わないけど、少し戯言に付き合ってもらおうかしら。
「そうねぇ、担任になったというのに教師としての覚悟も何も無いガキのせいでお父様のあんな姿を見る羽目になってしまったのだから、その元凶が目の前にいて機嫌が悪くならないとでも」
「天流先生のあんな姿?」
「少し時間が空くと心ここにあらずと言った感じにぼーっとしているのよ。教師という仕事に生き甲斐を感じていたみたいだから急にやる事が無くなって元気がなくなってるのよ。私たちに心配をかけない様に無理に振る舞っているから余計に痛々しいのよ」
「しかも茄、ぬら、じz、学園長がスプリングフィールド先生の不祥事を全部押し付けたらしくて再就職先から断られたらしいしな」
あらチウちゃんも手伝ってくれるみたいね。即興だけどチウちゃんとなら合わせるのは難しくないわね。私が真実に近い嘘を、チウちゃんが嘘に思える真実を、そして聞く人の想像で戯言の出来上がり。
(というわけでみんなちょっと即興劇に付き合ってもらうわよ)
念話で刹那達にも協力して貰う様に言ってから劇を続ける。
「チウちゃんそれって本当なの?」
「らしいよ。先日、風祭の人にそう言う動きがあるって教えてもらったから」
「ふう、今日は早退させてもらいます。刹那と茶々丸も来なさい」
「はい」
「どこに行くおつもりですか」
「ちょっと茄、ぬら、よう、じz、学園長の所にお礼参りに」
誰にも見えない位置から先端に赤いシミがある釘バットを取り出し教室から出ようとする。赤いシミ?もちろんけっ……ペンキよ。
『ちょ、ちょっとストップ〜〜〜』
叫びながら雪広さんと神楽坂さんに抱きつかれて動きを止める。茶々丸はチア部の三人に同じ様に止められている。ガキは慌ててるだけみたいね。不甲斐ない。お父様は一体何を考えているのかしら。何れ話すとだけ聞いているけど。
「クーフェイさん、楓さん、刹那さんを」
「むっ、クー、楓、邪魔をするなら切り捨てるぞ」
「一旦落ち着くでござるよ」
刹那はクーさんと長瀬さんと睨み合いを始める。このクラスで動ける武闘派は後一人
「真名」
「龍宮さん」
「「あんみつ十杯」」
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