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迷子の果てに何を見る
第四十四話
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アドリブ

side リーネ

春休みも明日で終わるため麻帆良に帰ってくるとあのガキがはしゃいでいる姿を見て腹が立った。

「姉上、落ち着いて下さい。殺気が漏れてます」

「そう言う刹那も、というよりみんなか。お父様達を心配させたくないからアレの事は忘れましょう」

『……はい』

渋々ながらもみんな納得はしてくれた。
久しぶりの我が家に入るとちょうどお父様が店番をしていた。

「お帰り」

『ただいま』

「ストレスの発散は出来たみたいだな」

「ええ、でも見たくないものを見てしまったけど」

「あの野菜か」

思い当たる事があるのかお父様が苦笑する。

「私たちがいない間に何かあったの?」

「ああ、まあ長くなるからお茶でも飲みながら話そう」

それぞれの部屋に荷物を置いてからリビングに集まるとお父様が既にみんなが好きな飲み物を用意してくれていた。それからお父様が話してくれた話は中々に笑える話だった。お父様の元教え子達が学園に対して春休み初日からデモを起こして、3日前までその対応に追われていたらしい。その間あのガキは軟禁状態にあったらしい。いい気味だと笑ったのだけど、ふと思い出した。

「そういえば茄子の依頼、動き出す必要があったわね」

「ああ、あの吸血鬼の噂はその為か。まあ一般人に迷惑だけはかけない様に注意する様に」

「分かっているわ」

「それなら良い。アレに巻き込まれて一般人を不幸にするのは忍びないからな」

「お父様、もしアレが一般人をパートナーにしたらどう行動すれば良いかしら」

「記憶を消去して仮契約も解除」

「出来るだけ傷つけたりもしないのよ。どうせクラスメイトがパートナーになるでしょうから」

「眠りの霧を使うから大丈夫。覚悟も無い女の子を戦いの場に連れてくるアレにはお仕置きするかもしれないけど構わないよね、アリス」

「ええ、死なない程度にいたぶってあげて下さい。むしろ私も参加したい所ですが今回は不参加にしておきます。代わりに皆さんも参加して下さい」

「ちなみに参加すると一人当たりこれ位貰えるわ」

魔力に色を付けて空中に数字を書く。使い道があまりない魔法だけど私が初めて作ったオリジナルの魔法だから愛着はある。

「「リーネ(ちゃん)、(ウチ)も参加する」」

値段に釣られてチウちゃんと木乃香も参加を決めた。

「じゃあ、初日から動くから準備だけはしておいてね」









「3年A組〜〜〜〜〜」

『ネギ先生〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』

結局、こいつが担任か。タカミチの方が副担任ねぇ。タカミチも
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