”狩人”フリアグネ編
断章 「激動の朝」
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、シャナが来たときに備えていたのになんでベッドの『隣』で寝たんだ、あの時の俺は。
ベッドの向かいの壁側に寝ていれば、こんな事にはならなかった筈だったんだから………。
〜〜〜〜〜〜
さて、話を戻そうか。
結論だけ言おう、シャナは来た。
俺が寝てから部屋に入ってきて、誰も寝ていないベッドに潜り込んだようだ。
どうやら、ベッドは空けておいて正解だったらしい。
ただ、その姿に問題がある。
―――下着姿です。
「寝ぼけてんのかな、俺は」
眼を擦ってもう一度見る。
うん、誰がどう見ても下着姿だ。
あっれー、おかしいなー。寝間着にはジャージを使え、って言ったよな、俺?
もしかしてアレか? 昨日のアレはフェイクで、本当は見せたかったと。
「なに考えてんだ、俺は」
とりあえず、シャナを起こそう。
なに、俺はシャナに遠慮してベッドでは寝てないんだぜ。それにわざわざ注意をしてやるために起こすんだ。感謝はされても、怒られる事はあるまいよ。
俺は左手に『タオルケット』を掴みながら、シャナの肩を右手で揺する。
「シャナ、朝だぞ。裸を見られたら半殺しにするくせに、下着姿は平気なのか?」
冗談も交えてシャナを起こす。なんだ、意外と余裕じゃん、俺。
うんうん、この後の展開は読めるぞ。
※この妄想はフィクションです。実在の人物とは多少なりとも誤差が出てると思うぞ。
「ん〜、おはよ〜」
シャナは眠たげに目を擦りながら目を覚ます。その姿はさながら小動物のようであり、見ていてとても癒されるものだった。
「おはよ。とりあえず何か着たらどうだ?」
とりあえず、目下のところ問題ありありの服装を指摘する。そう俺が言うとシャナは自身の体に視線を落とす。今、彼女の目には下着しか身に付けていない自分が写っているのだろう。だが、人間の寝起きというものは案外と思考力が低下しているものだ。その点はシャナも例外でなく、しばらく呆然と自分の姿を見ていた。
するとシャナは頬を紅く染める。
羞恥のあまり紅くなると予想はしていたが、少し様子が違うようだ。
その、なんと言うか……。見ていてドキドキしてくるな。
「お前………、昨日は役に立ったし。私の…裸が見たかったんでしょ?」
なんか色々と誤解が混ざっているが、俺は何をすれば良いのか分からず、ただ立っているしか出来なかった。
そんな俺を他所に、シャナは下着の肩紐を下ろす。
「特別に……、今日だけなんだからね」
そう言って、ベッドの上でシャナは俺を招き入れてきた。
据え膳食わぬはなんとやら。女の子にあそこまでさせて、傍観は失礼にあたる。
シャナの外見上、背徳感がない訳はない。だが、そんな事はくそ食らえだ。
「
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