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俺の名はシャルル・フェニックス
残酷と不死鳥
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い。

危険度を測れないやつは生き残れない。

何故なら、出来ないやつから、自分より強いやつに殺されるからだ。

少なくとも、俺の数倍も生きてるような奴が、3つを出来ない筈がない。

少なくとも、今回のような危険な橋を渡るはずがない。

それなのに、たかが回復系の神器を抜き取るだけじゃ割りに合わない。

「だから、他になんか目的があるんだろう?
言えよ」

「…………………う、上から命令された……」

「何を?」

「……この地で行動しろと……」

「誰に命令された?」

「……………コカビエル」
「……ふぅん」

聞きたいことは聞けたので炎を消し、壁にもたれて考える。

陽動だろうか?

コイツらの行動ははっきり言ってバレて当たり前だった。

態々弱いはぐれ悪魔祓いを数十単位で連れてくるなんざ、見つけてくれって言ってるようなものだからな。

だが、陽動だとしても、意図が読めない。

コカビエルなら、原作3巻の聖剣事件のために騒がせて気を引かせてその間に調査するってのが思い浮かぶ。

しかし、態々俺達に情報を与えて何になる?

捨て駒だろうコイツらから情報が漏れることもあるだろう。

実際に今漏れてるのだから。

これで俺達はコカビエルを警戒することになる。

その分計画は進めづらくなる。

害はあっても利はないはず。

計画を完遂するには俺達は邪魔だ。

ぶっちゃけ俺達ならコカビエル級が何人来ようとも撃破できる自信はある。

理子以外対一で普通に勝てるだろう。

それくらいの実力が俺らにはある。

その自信が俺らにはある。

けれども、分からないことは怖い。

舐められてるのか?

それとも何か策があるのか?

俺を、俺達を封じるくらいの手が。

もし、グレゴリが総出したら……

俺は眷属を、守れるのだろうか。

無理、だろう。

負けて、奪われるだろう。

俺は強い。でも、まだ最強じゃない。

だから俺はまだ、奪われる側だ……




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