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とある3人のデート・ア・ライブ
第八章 反転
第4話 浮かび上がる人影
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上条「……どういうことだ?」

理解ができない。

魔術を心得て強くなった真那。

凜袮が『意思』と切り離した『力』を扱えるようになった上条。

この二人に勝てる者など……




いや。




上条「エレン・M・メイザース……」




知っている限りでは、一人だけいた。





修学旅行の時にカメラマンに扮装して十香を攫おうとしていた女性。

狂三「えぇ。それに、恐らく中には侵入者を倒すための部隊も配属されていますわ。そう考えると少し無謀な賭けだとは思いませんこと?」

真那「……私達の力を侮っていやがるの
ですか?私も当麻さんも、前までの私達とは比べものにならないぐらい強くなりましたよ?」

真那は狂三が敵意が無いと判断し、剣を鞘に収めて上条の横に並ぶ。

その剣は虚空へと消え去った。恐らく魔術でこの場に呼び寄せたりできるのだろう。

しかし、そんなことを気にすることも忘れるほどの衝撃的な事実が狂三の口から放たれた。

狂三「侵入した『わたくし』達は全員やられてしまいましたわ」

「「なっ……!?」」

あり得なかった。

二人は狂三と戦い、その実力を認めている。例え分身だとしても、その強さは一般人は勿論、その辺の自衛隊だろうがあっさり倒してしまうのだ。

そう、彼女に対抗できる人材自体が世界でも一握り適度。それもASTなどの特殊な人物に限る。

それがたかが増援程度に負けるなど……

狂三「個々の戦闘力は高くはありませんが、対精霊用に訓練され、加えて対精霊用の『剣』まで用意されていますわ」

真那「剣?」

狂三「えぇ。その『剣』は斬撃を前に飛ばせますわ。……そう、まるで十香さんの〈鏖殺剣(サンダルフォン)〉のように……」

と、いうことは十香を攫ってから〈鏖殺剣(サンダルフォン)〉のデータを読み取り、それを模倣した剣を大量生産したということだろうか?

上条「そんな馬鹿なことがあるか!十香が攫われてからまだ一時間も経ってないのにそんなことが出来るはずが……」

狂三「確かに、攫われてからそんなことは不可能ですわ」

その時、嫌な悪寒が真那の全身を襲った。でもそれは、あり得なくない話だからこそとても現実味のある事実だった。

真那「……まさか、″誰か″がスパイとして情報を取得していた……!?」

狂三「その可能性が高いですわね」

それを聞いて上条も顔を驚愕の色に染める。

上条「でも誰が……」

狂三「それは分かりませんわ。ですが、少なくとも十香さんと接触しているはず。それたけでかなり容疑者が絞られますわね」

上条「……それでも多くないか?」

絞られたと言っても数えていたらキリ
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