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ゼロの使い魔〜ルイズが呼び寄せたのは〜
第1話:サモン・サーヴァント
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まった。
 そこ数瞬の後、提督が意気揚々と建造ドックの扉を開けたのである。
 そして舞台は再びハルケギニアへ戻る。



「(大丈夫…できる…大丈夫…絶対できる……)宇宙の果てのどこかにいる、私の僕よ! 神聖で! 美しく! そして強力な使い魔よ! 私の心より求め! 訴えるわ! 我が呼びかけに答えなさい!」

 最後の一句を言い終わると同時に頭上に掲げた杖を降り下ろしたルイズ。その結果は……大爆発。この結果に周囲の生徒は「ぎゃははは!! また失敗しやがったなゼロのルイズ!!」「痛たたたた……」「大丈夫かい? 僕のモンモランシー」「やっぱりゼロのルイズはゼロのルイズだよ!」と囃したてる。
 そしてサモンサーヴァントの付き添い教師である禿頭のコルベールは落ち込んでいるであろうルイズの元へ歩き出した。
 彼は日頃のルイズの頑張りを知っている。事実、ルイズは魔法の実技以外はほぼ完璧と言っていいのだ。
 彼としても彼女を試験に合格させてやりたかったが、規則には逆らえない。

「ミスヴァリエール残念ですが……」

 だが、爆風で倒れたモンモランシーが何かを見つけたようで爆煙の一点を指しているのを見て他の生徒も注目し始める。
 煙が晴れたところには黒いインナーを着た上に古風な上着を羽織り下はスカートのショートカットの少女がいた。

「人間……?」
「見ろ! あの格好平民じゃないか!?」
「さすがゼロのルイズ。期待を裏切らないぜ!」

 そんな声も魂が抜けたように呆然としているルイズには聞こえていなかった。

「み、ミスヴァリエール儀式の続きを……」

「あ…あはは…あは……」

 目の前の少女は未だ意識を覚醒させていないが今のルイズには関係無い。
 もはや自分が何をしているのか理解できていないだろう。そのままふらふらと少女に近づくと契約の証となる口づけをした。
 すると少女の腕にルーン文字が光りながら現れた。そして腕にルーンが刻まれる痛みで意識が覚醒したのか瞼がピクピクと動き、少女は目覚めた。

「……君が提督か。まぁ、期待は…して、いる………?」

 しかし目覚めた彼女のいたところは彼女が創造していた建物の中ではなく、どこまでも青い空が続くトリィスティンの校庭だった。

「む、どこだここは」

「あの、よろしいですかな?」

「君は?」

「申し遅れました。私、この王立トリィスティン魔法学院にて教鞭をとらせていただいてます、コルベールと申します」

「そうか」

「今回、あなたは彼女……ルイズの使い魔として召喚されたのですが……何分、少々パニックになっていたようで…あなたの意思の確認のないまま使い魔との契約の儀式を終わらせてしまったのです。事後承諾で申し訳ないのですが…彼女の使い魔
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