暁 〜小説投稿サイト〜
炎髪灼眼の討ち手と錬鉄の魔術師
”狩人”フリアグネ編
八章 「動乱の果て」
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ャイムが鳴ってから少し経っていたという訳だ。
 そんなシャナとそんな出来事があったからか、体育の授業直後の昼休みだがクラスメートは半分方、教室に残っていた。
 流石に完全にクラスメート全員と打ち解けてはいないが、昨日から考えると大きな前進だと思う。
 ―――やっぱり昼休みの教室は賑やかに限るな!
 コンビニのおにぎりをかぶりながら考える。こう賑やかだと、どんなご飯でも美味しく感じれる物だ。決して、既製品を馬鹿にしている訳ではないが。
 ちなみに、なぜコンビニ製品なのかと言うと、昨日の悲惨な事件が原因で弁当を作り忘れてしまったのだ。朝も色々とあったしな。
 という事で、今日はコンビニに昼食を買いに行った訳だ。
 流石に二日連続で昼抜きは嫌だからな。
「それで、今日も夕方まで残るのか? 今日は授業もそれほど遅くはならないらしいし、この校舎は殆ど無人になるだろうけどさ」
 海苔を噛み砕いて、隣席の少女に質問する。手作りのしんなりした海苔のお握りも良いが、たまにはパリパリしたのも悪くない。
「夕刻までにここを出るわ。ちょっと厄介な相手だから、せめてこっちに有利な場所で戦わないと」
 シャナはというと、相変わらず美味しそうに、メロンパンを食べていた。
 食料袋も昨日と同様に膨れ上がっている。どれだけ買ってきてるんだか。
 大食い対決をしたら、セイバーと良い勝負をしそうだよなぁ。セイバーもそうだったけど、この体のどこにこれだけ入るんだ?
 片手で簡単に抱えられそうな細い腰を見て、そう思う。
「―――どこ見てんのよ」
 シャナが睨んでくる。
 その瞬間、昨日の悲劇がフラッシュバックしたので、身の安全の為に急いで目をそらす。
「――え゛ッ!? キ、気ノセイデスヨシャナサン。それより………、そう都合の良い場所なんてあるのか?」
 確かにこの街は大体捜索はしたが、それでも完璧とは言えない。候補に挙げれる場所はいくつかあったが、一体どこだろう。
「とにかく人のいない所よ。お前、他に人がいたらウロチョロして邪魔だから」
 他に人がいたら、自然に体が動いちまうからな。こればっかりは、俺もどうしようもない。
「確かに、部活もあるから学校は完全に無人にはならないからな。そこまで考えさせて悪いな」
 口調はともかく、曲がりなりにも俺に配慮してくれたので、素直に礼を言う。
「うるさいうるさいうるさい。私は私のやりたいようにやる、それだけなの!」
 乱暴にメロンパンを詰め込んだシャナは、コーヒー飲料のパックの口をいじりまわす。
 あれって類似品の中でも、特に甘い奴だよな。
 昨日、苦いコーヒーを無理矢理に砂糖で甘くして飲まされた当てつけか?
 あれでも十分過ぎる程、砂糖をいれたんだぜ? 昨日、シャナが最終的に飲んでたのはコーヒーは違う別の
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