解かれる結び目 8
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荷物を取りに走る。見張りが居なくて良かった。
「ホリードさん、コーネリアさん、ウェルスさん」
荷物を手に取って部屋を出ようとする三人を呼び止め、両手を差し出す。
さっきの感じだと多分、できる、筈。
「私の手を掴んでください」
「? こう?」
コーネリアさんが右手首を。
「手首と言わず、なんなら全身を……」
「浮気、即、滅殺。」
「ごめんなさい」
コーネリアさんに鋭く睨まれて顔面蒼白になったウェルスさんが左手首を。
「……よろしくお願いします!」
無邪気に笑うホリードさんが両手の甲を握って、準備は整った。
行く先を何処にしようか、未知の空間を思い浮かべて……
「あ。でもね」
「え?」
昔、エルンストから話に聴いた海を選んで移動した。
初めて見る大きな大きな水溜まりを背負った太陽のような男性が、橙の虹彩を柔らかく細める。
「俺はホリードじゃなくて、アルフリード。アルフって呼んでくれると嬉しいな」
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