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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第24話 「ドイツの冷氷」
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と憎悪の念が。燃えて然るべき感情まで冷めきっているとはなかなか凄まじい。そして、それを悟ってしまった以上、俺は動かなければならない。
「初対面で随分物騒な挨拶をするんだな。」
「・・・邪魔をするな。」
彼女が一夏の横っ面にビンタをお見舞いするより一瞬早く俺は自席を離れてその腕を掴む。しかし、それでも彼女は懲りないらしい。すかさずもう一方の腕を振り上げ、一夏の頬を張ろうとする。
「いい加減にしろ。」
しかし、彼女の張り手は一夏の頬に届く寸前に止まる。俺が一瞬彼女に殺意を向け、さらに顔面に向けてグーパンチを放ったからである。といっても、彼女が動きを止めたと同時に俺も寸止めに抑えたが。
「・・・有象無象風情が。」
「良い日本語知ってるじゃないか。」
予想外の殺意に一瞬驚いたようだが、すぐに平静を取り戻し俺と向き合う。一触即発の局面、正直割と楽しい。どちらが先に動くか、まだ両者がそれすらも考えつく前にうちの鬼教師が動いた。
「貴様ら、私の時間を無駄に奪うつもりか?たいした度胸じゃないか。」
「・・・はっ。失礼しました。」
流石にボーデヴィッヒも敬愛する元教官から睨まれては敵わない。ビシッと姿勢を正すと自分の席に去っていく。周りの生徒が尋常じゃなく気まずそうだ。
「せっかく楽しくなりそうだったのにー。」
「不満か?そんなに刺激が欲しいなら特別に課題でも出してやろうか?うん?」
「・・・謹んでお断りします。」
スゴスゴと自分の席に戻る。さてさて、ドイツからの転校生はどれほど俺を楽しませてくれるだろうか。ちょっと面白くなってきたなぁ。
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