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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第48話 ヘルマンvsカスタム 最終戦開幕
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々。突如、強烈な光を目の当たりにしてしまえば、本能的に身を丸めてしまうのは仕方が無い事なのだ。それに、想定外の事が連続して起これば尚更だった。

「まぁ……これが夜だったら、もっと効果はあっただろうがな! これで十分」

 その声と同時に、剣を振るって、斬撃を飛ばした。前方にいたヘルマン兵数名をなぎ倒した。


「よしっ ユーリからの合図だ!!行くぞ!皆っ!!」
『うおおおおおおっっ!!!!』


 光が迸った瞬間に、街中から鬨が響き渡ってきた。

「うわぁぁぁぁ!! な、なんだぁぁ!!」
「てりゃああっ!! ですかねーー!!」
「ぬおおっ!?」
「まだまだ行くですよ〜〜!! うりゃああっ!!」
「ぎゃああっ!!」

 トマトも一気に飛び出し、敵を斬りつける。
 今回の成功報酬が彼女にとって、魅力的すぎる。だからか……本当に彼女はパワーアップをしているかのような力が出ていた。重装備のヘルマン兵相手に力で押し切っているのだから。
 その剣?は荒削りだが、見る人がみれば間違いなくこう思う事だろう。

『何故、アイテム屋の娘なんだ?』と。


「火爆破ッ!!」
「ぎゃあああっっ!!!」
「うわぁぁぁ!!」
「いくらでもかかって来なさい!! ファイヤーレーザー!!」
「ぎえええっ!!」

 志津香も、炎の魔法で周囲を吹き飛ばした。
 白色破壊光線を使えれば、この辺り一面の敵を一掃出来る可能性があるのだが、連日の無理が、祟っている為か、使用する事は不可だったのだ。ユーリや町の皆のおかげもあり多少なりとも休む?事は出来た様だが、自身の中で最大級の魔法を撃ち放てる程までのコンディションでは無かったのだ。
 だが、それでも最後まで戦うと誓っている。

 そして、不思議と負ける気もサラサラしない。


――それは、ランスを信じているから?……NO。
――一緒に戦ってくれているあの人がいるから?……YES。


 志津香は決して口には出さないが、間違いなく後者なのである。

「くらえっ!!」
「ぐえっ!!」

 ランも同じ気持ちだった。
 剣を振るい、そして追撃の魔法を撃ち放つ。魔法剣士ならではの技量、技術だろう。この町に償う為に……、そして何よりもこれが終わったあとの報酬の為に!

「(わ、私……、今回は、がんばれてる? きっと、がんばれてるよねっ!?)」

 ランは、何故だかそう自問自答を頭の中で繰り返していた。

 何故だろうか……?

 それは、恐らくかの世界でのもうひとりの自分の扱いが……あれなのだと言う事もあるだろう。その詳細をランが知るよしも無い事だが……、ランは必死に剣を振い、魔法を放っていった。

「くぅ、漸く目が慣れて……がっ!!」
「……
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