1部分:第一章
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の通りじゃ」
狸の今の言葉に狐も頷きました。
「そんなところに行っても食える筈がないぞ。ましてや人間の店になると銭が必要じゃ」
「わし等銭なぞ持っておらんぞ」
また狸が言います。
「それなのにどうするんじゃ」
「そんな時にこそ術があるのではないか」
けれど川獺は得意そうな顔になって二匹に告げるのでした。
「そんな時の為にのう」
「?というとじゃ」
「化けるのか」
「そうじゃ」
川獺は腕を組んでその得意そうな顔のまま再び彼等に告げました。
「人間に化けてじゃ。それで行くのじゃよ」
「成程。人間ならばのう」
「問題はないな」
狸も狐も川獺の言葉を聞いて頷きました。まさにその通りです。
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