Curtain buzzer
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
暗黒街。
それはかつて黒曜石を魔法技術により建物の外装に使われ、黒い建物が多く並ぶ街。だがしかし 交通の不便さと猫の呪い?らしき物によって街が廃れ、現在はゴーストタウンになっている。
「……か。」
俺は『暗黒街』の説明をアリスから受けていた。街とかはあまり俺は詳しくないのだ。
「まあ、言ってしまえば黒い建物が並ぶ街。で構いません。人はいませんが。」
アリスはそう言って遠くの方を見る。あるのはいまだに木々のみ。
だが体感的にはもうそろそろ着いてもおかしくない。
「暗黒街ね…。その猫の呪いってなんなの?」
「わかりません。
…ただ一説によると『暗黒街の黒猫』と呼ばれる存在により、廃れたという可能性があります。」
「暗黒街の黒猫…ね。」
それは俺も聞いたことがある。暗黒街に現れし謎の存在。それの存在は視界に入った物を皆殺しにするという物騒な噂があった。
だが今回は暗黒街の黒猫は一応頭の隅に置いておいて、問題は奴…ソーニャと関係があるのか?
「…だがそれは奴と関係あるのか…。」
「さあ?どうでしょう?」
「「「??」」」
3人が見る先には森の出口があり、その先に黒の街並み…暗黒街があった。しかしその森の出口を遮る様に立つ1人のボロボロのドレスを着た猫耳、銀髪の少女。
ソーニャがそこに静かに立っていた。
「こんにちは。
フォルツさん。ニナ。そしてアリスさん…?ですよね。暗黒街で待ちくたびれたので会いに来ました。」
「??なんで私の名前を??」
アリスが眠そうに語るソーニャに名前を言われて驚くが俺は静かにフォローを入れる。
「…ソーニャは様々な情報を『夢』から仕入れる。そんな名前なんて朝飯前だ。」
「まあ、そんな感じですね。
…それより。」
ソーニャはアリスと俺を見るとクスクスと笑って冷たい目で俺を見る。
「それにしてもフォルツさん。どうですか?半ヴァンパイアの身体は?」
「…。」
「こんなにも可愛らしい女の子を手に入れられて良かったじゃないですか?可愛い花嫁さんですね。」
「…だまれ。」
「…という事は。
あの娘は貴方に捨てられたんですかね…?」
「…だまれよ??
ソーニャァァァァァァァ??」
俺はその言葉に激昂し、夢幻剣を取り出しソーニャに斬りかかるがソーニャはフッと笑うとまるで夢の様に消え去った。
そうしてソーニャの声だけが取り残される。
「今の貴方では私は倒せませんよ…?」
「…??」
「おいでなさい。暗黒街18番通りの教会に。黒猫と共にお待ちしておりますよ?そしてニナ。いい加減私の下に戻って来てください。少し生活が不便な物なので…!
ふふっ…!」
ソーニャの眠そうな声が消えると俺は地面に
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ