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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第184話 強さの意味
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あの言葉もある。理由の中では、これが最大の理由なのかもしれない。
「さ、食べようぜ。冷めちゃうよ」
和人は、直葉にそう笑いかける。直葉はゆっくりと頷いた。さっきよりもその表情には笑顔が戻っていた。笑顔で、『うん』と頷いていた。
そして、景気づけ……ではないが、直葉は声のトーンを変える。明るく、そして楽しい?話題に。
「そーいえば、お兄ちゃん。アスナさんから聞いたんだけど、今回の『お仕事』、なんかすっごいバイト料がでるんだよねー??」
「うっ……」
苦虫を噛み潰す。とはこういった事を言うんだろう。何処かでそう思う和人。
「オトコの子って甲斐性だもんね〜〜。その点、リュウ、、、っとと、隼人君はすごいよねー」
「こ、こらこら! あいつは無茶苦茶稼いでるんだぞ! 一緒にするなって。そこまで合わせてたら 速攻でスッカラカンだ」
「わかってるよー。でもそれは心の問題、だもん! 隼人君だったらさ、例えお兄ちゃんとおんなじ境遇でも、そんな『うっ』なんて声、出さないと思うんだけどねー??」
「うぐっ……」
その通りだなぁ、と思ってしまう和人。隼人は事金銭面では 拘りは殆どないといっていい。確かに資産面を考えたら一般人の一線を遥かに超えているのだが、その点は 彼の親である綺堂氏がしっかりとしていたから、偏見の類は一切ない。
それに金銭面の話題は殆どしない。そういった目線で見てしまったら……、と思うところがあるからだ。培われてきた絆が切れる様な事は無い、と言えるが、自分もそれなりにプライドはあるのだから。
結局和人は、胸を張って、どんと叩き宣言した。
「よし! 何でもオゴってやる!」
「やったー! あのね、あたし、前から欲しかったナノカーボンの竹刀が……」
この手のモノも負けたくない、と言う事もあるだろう。……勿論、許容範囲内だけど。……許容範囲内なんだけど……、と大切な事なので、二度言う。
買う予定にしていた最新スペックのPC。……どうやら、メインメモリ容量に多少の修正が必要だ、と頭の中に展開させていた。
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