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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第184話 強さの意味
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詳しく直葉に説明など出来る由もない。
『あの世界で、人を本当に殺してるかもしれないヤツがいるから、リュウキと一緒に調査してるんだ』
なんて事を、億面もなく言える筈もない。
ただでさえ、自分達はSAOと言う世界の中で多大なる心配をかけた身だからだ。……リュウキも同じだろう。その世界に入る為に色々と制約の様なモノまであって、更に自分が試してから〜……と言う程の過保護とも取られかねない綺堂氏の安全の元、入っている。
正直、入った当初は9割以上偶然だ、と思っていたが、その割合は逆転した。
GGOの世界で……、克つての闇と対峙したからだ。噂と同じ名前、死銃と。
直感した。あの男は因縁が存在している。……オレ達2人に。
リュウキの事を鬼、と形容したのも、それに拍車を掛けていた。そう呼ぶのはアイツ等しかいないから。つまり、自分達はかつて実際に剣を交えている。……命の
「お兄ちゃん」
「っ……どうした?」
不意に直葉から声が聞こえた。和人は慌てて直葉に向き直る。
「……さっきまでの顔、じゃないよ。 ……時々、お兄ちゃん怖い顔になってるよ」
直葉の言葉に和人はぴくりと身体を震わせた。
直葉は、この時告白をする。
和人と隼人の2人が、あの世界にコンバートしているという事実を聞いている、と言う事を。フレンドリストから2人の名前が消えた事。……其々の最愛の人に聞いた事を。
「……アスナさんも、レイナさんも、『いつもみたいに、GGOでひと暴れしたらきっとすぐに戻ってくるよ』って言ってた。……でも本心では不安に思ってるみたいだった。 だって、あたしもそうだもん。それにお兄ちゃん。昨日帰ってきた時も、さっきみたいな顔、してたんだ」
「そう……、かな」
和人は、軽く俯き思う。
――……多分、その時の顔は、負けた事を悔しがってる様な類のモノじゃないんだろうな。
と。
そして、隼人もきっと……。
「ね……、危ないことは何もないんだよね……? 嫌だよ、またどこか遠くにいっちゃうのも……、悲しそうなみんなを見るのも……」
「……行かないよ。約束する。今夜のGGO大会イベントが終わったら、ちゃんと帰ってくる。2人でALOに。……そしてオレはこの家に」
「……うん」
和人は、直葉の言葉を聞いて、みんなが心配している事を、その顔を思い浮かべて……、全てを忘れて、依頼の全てを2人でキャンセルして、と言う選択肢も再び思い描いていた。
だけど、理由によってもうそれは有り得なくなってしまったのだ。
自分達と死銃との因縁。
そして、彼女との約束。戦えていないから、あの恐ろしく巨大狙撃ライフルを操る彼女と。
そして、隼人の。……リュウキの
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