暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第184話 強さの意味
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を口に運びながら、誤魔化しながら聞いているけれど、それについては自分も同じく疑問だ。


HN: RYUKI


 その名前は、別段珍しいモノじゃない。現実世界での普通の名前としても、だ。
 だからそれ程気に留めてなかったんだけれど……、過去のMMO、ネットゲーム。ジャンルを問わず、トップ戦線に名を連ねる名前も、確かにそれだった。昔から、ネットと言うモノにハマっているからこそ、その名前は知っている。

 それを大々的に……、と言うより面白可笑しく放映しているのがMストの皆さん。

 プレイヤーたちに、刺激を与えているのか、本人に会ってみたいのか……、その本意は判らないけれど、Mスト司会をしているお姉さんは後者だろう、と言う気配は判った。

「ま、まぁ…… アイツの腕を考えりゃ そんなに驚きはしないけど、ち、ちがうだろ? だって、目立つこと、嫌うアイツなんだぜ? スグだってよく知ってるだろ?」

 和人は、どもりながらも、そう返す。
 その点においては、直葉も頷かざるを得ない。……これまでで、何度も彼と接した事があるのだから。正直友達でもあるあの子にも負けてないくらい、いや、それ以上かも? とか思ってしまうから。

「ウン。それはそーだけどー。今、肝心なのは名前だよ? な・ま・え」
「う……」
「どう? いっしょじゃない??」
「ま、まぁ 同じかな? ウン」

 和人は、降参……と、昨日今日合わせて二回も言わされてしまった事に、少なからず肩を落とした。目の前に、くっきりと名前がのった画面を見せられたら、頷くしかないだろう。


 即ち、《Kirito》と《RYUKI》の2つ。


 でも、和人は まだ完全に諦めた訳ではない。和人は昼食の残りであるプチトマトを口の中に放り込み、咀嚼しつつ不明瞭な声で続けた。

「で、でもまあ、ありがちな名前じゃないか? オレだって本名の省略だし、あいつもそうだろ? きっとそのGGOのび、美少女……さんは、え、えっと きり……霧ヶ峰(きりがみね)東和子(とわこ)さん。とか、りゅ、りゅう……龍雅(りゅうが)美紀(みき)とか、きっとそんな名前だよ。ウン、きっとそうだ」

 随分と空々しい。今のシーンをこの画面に写ってる彼?に見られたら、盛大に横からツッコミの一撃を入れられるだろう、と想像出来る。

 勿論、これらは真っ赤な嘘であり、嘘をつく理由も、勿論存在している。

 単純に、あの妖精の世界からコンバートする、となれば、あの世界をこよなく愛している目の前の直葉は大きなショックを受けるだろう、と言う事もある。

 だけど……、この数あるVRMMOの中でも一際大きく見える世界、GGOにはその見えない部分に深い闇が潜んでいる、事もあるのだ。それを細かく、
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