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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第184話 強さの意味
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ないか、と言う事の証明であろうか。
「か、顔の次はなんだ? 何か、ついてんのか??」
とりあえず、自分の頬にご飯粒でもついてるのか? と探す仕草をしつつ、そう訊ねた。……すると、直葉は更に笑いながら、タブレットを取り出し、そして和人の方に向けた。
「あのねー、あたし今朝ネットでこんな記事、見つけたんだけどね?」
それは、自分の嫌な予感が当たった事を、盛大に的中させている、と認識するには十分すぎる事だった。朝からの直葉からの、質問攻めだ。
見せられたタブレットには、《MMOトゥモロー》、国内でも再代休のVRMMOゲーム情報サイトである。そこに表示されているのは……、勿論GGO関連の記事。
決勝進出したのは45人と従来よりも人数が増えており、ある程度話題が上がった様だが、それ以上に上がったのは、とあるプレイヤーたちのこと。
正直、『何でそんなに注目するんだよ!!』と大声で叫びたかった和人。
決勝に進出するメンバーの名前くらいでいいだろう、ともため息を吐きながら思うのだが、見出しには《美少女対決》だの《かつてない長期戦》だの《華麗な銃技と華麗な剣舞》だの……、Fブロックの話題ばかりだった。
ご丁寧に2人の名前が大々的に報じられている。1位と3位の名前。
――
2位の人
(
シノン
)
に失礼だろ。
とも正直想った。……思い切り睨んでいる彼女が簡単に思い浮かべてしまう。目立ちたがり屋、という訳じゃなさそうなのだが、眼中にない戦いと思われてしまった、となれば話は別だろう。……決勝戦も多く記事が上がっているが、どうしても《銃と剣》の対決の話題に比べたら霞んでしまうのだ。
その後。
「ね? この人とこの人の名前だけど……」
「へ、へぇー、似たような名前の人がいるもんだなぁー」
「似たような、じゃなくてまったく同じだよね?」
和人には、『絶対に勝てない』と断言できるプレイヤーは他にもいる。
……目の前の愛しき妹もその内の1人だ。現実世界の彼女は高校1年生にしていきなりインターハイと玉竜旗の団体戦レギュラーに抜擢された剣道選手。……あの事件での衰えを置いといたとしても、典型的な都会のもやしっ子である自分では体力では絶対に敵わない。
それはVRMMOの世界でも同じだ。現実での剣技を遺憾無く発揮する直葉。……リーファ。
つまる所、現実世界だろうが仮想世界だろうがケンカになったら、速攻で頭を下げるのが良いと言う事。……勿論、実際にはそんな事になる事は無いけれど。
「う〜〜ん、こっちの美少女? さんも凄いよねー。 『伝説のプレイヤー降臨か?』だって。ほんとーなのかなー? 正直、これは眉唾なんだけどなー」
直葉は、探りを入れ続ける。
和人は、珈琲
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