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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第9話 猟兵と騎士
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は大変だな」
「そうだ、そなたの息子殿に言っておいてくれないか?『娘が欲しくば私から一本取れるほどに強くなれ』とな」
「おいおい、そんな事自分で言えよ……」
「ははっ、それでは失礼する」


 子爵はそういってその場を後にした。


「親馬鹿だなぁ、まあ俺もか……」


 俺は三人をもう一回見てその場を後にした。


 


 
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side:リィン


「もう行くのか……」
「うん、そろそろ行かないと皆に置いていかれちゃうかも知れないしね」


 ラウラの屋敷の前でラウラ達が見送りに来てくれた。


「リィン様、フィー様。親方様は先ほど私用でレグラムを発たれました、親方様はお二人に感謝の言葉をつげられていました、私共々お礼を言わせてください」
「此方こそお世話になりました、子爵にもお礼の言葉を伝えてください」
「ありがとうございました」


 クラウスさんにお礼をいう。子爵がいないのは残念だが仕方ない、でもちゃんとお礼を言いたかった。


「リィン殿、再び会いまみれる時を楽しみにしています」
「フリッツさんもお元気で」


 フリッツさんと握手を交わす。また仕合をしたいなぁ。


「三人もありがとう、最初はあれだったけど楽しかったよ」
「ふふッ、私達も楽しかったですわ」
「でもお姉さまに手を出すのは許しませんからね」
「出さないってば……」


 シンディとセリアは相変わらずのようだ。


「……」
「クロエ、色々ありがとう」
「……フィー、貴方とは色々ありましたが良かったらまた来なさい、待ってますから」
「うん、また会いに来るね」



 フィーもクロエと別れの挨拶を交わす、しかし本当に仲良くなったね。


「リィン」
「どうしたの、ラウラ?」
「私はそなたに誓う、必ずもっと強くなる。心も技も鍛え真なる剣士になると……その時にまた私と戦ってほしい」
「うん、僕も強くなるよ、ラウラに負けないくらいに……約束だ」
「……うむ、約束だ!!」



 そして僕とフィーはラウラ達に別れを言いながらレグラムを後にした、新たな誓いを胸にしまって……






 



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