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夜空の星
ついに対決!
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ん、あたしもロビンが好きだって気づいたの!」
 ロビンはあたしの言葉を聞くと、安堵しつつも決心した表情でパパ達に呼びかけた。
「親父、トムさん、もうこれ以上、俺たちの邪魔をしないでください!」

「何だと!?」
「ふざけるな!!」
 デーヴィスさんとパパは同時に怒りの表情で叫んだ。
「ふざけてるのはどっちよ!」
 あたしも負けず、堪忍袋の緒が切れてしまった。
「あたしもロビンも、ママの事が理由で仲が悪いのを知っているのよ!こんな状況を見て、誰が一番悲しんでいるか、二人ともわからないの!?」
「誰だっていうんだ、そんなもの!!」
 デーヴィスさんが怒鳴る。
「適当な事をいうんじゃない、ミレーヌ!」
 パパも呆れたように言う。

「本当にわからないの!?悲しんでいるのは、……天国にいるママに決まってるじゃない!!」

 あたしは涙を流しながら訴えた。
 ママの切ない気持ちを思うと、涙が止まらなかった。
 パパとデーヴィスさんは、あたしの言葉にハッとしたように無言になった。

「それだけじゃない。」
 あたしの代わりにロビンが口を開いてくれた。
「親父、お袋だって傷ついているのがわからないのか!?」
「なっ…何を言うっ…!」
 動揺するデーヴィスさんに向けて、執事さんも話しだした。
「失礼ながら私も申し上げます。ロビン様の仰るとおりです。今まで黙っていましたが、奥様は私の妻へ長年、泣きながら相談しておられました。自分の存在はシェリーさんの代わりでしかなかったのかと。デーヴィス様に対しては引け目を感じて何も言えず、ずっと我慢されていらっしゃったのですよ。」
「それとこれとは……。」
 デーヴィスさんは言葉を返せないでいる。

「ミレーヌ、とにかくデーヴィスの息子となんて絶対に許さんからな!帰るぞ!」
「パパもいい加減にして!!」
「何っ!?」
「どうしてわかってくれないの?ママを悲しませた時点で、パパだって同罪よ!ママは言ってたわ。“パパがママを愛してくれたように、あなたも自分の事を愛して大切にしてくれる人を見つけなさい”って。パパのように、ロビンもあたしの事をちゃんと想ってくれてる。ロビンを許さないって事は、ママの事も否定してるのと同じよ!!」
「トムさん、俺は真剣な気持ちです!」
 ロビンがあたしの手を握ったまま、パパに言ってくれた。
「だが……。」
 パパもさすがに動揺し始めた。

 その時、執事さんが口を開いた。
「デーヴィス様、トムさん。もうこの辺にしませんか。きっと御二人とも、心の中では言い争っても虚しい事だと気づいていらっしゃるのでしょう?それとも、こんなに沢山の人が傷ついてもまだ言い足りないのですか?」
 執事さんは丁寧に話しつつも、笑顔で指を鳴らし始めた。
 パパと
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