暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
102話:動き出す欲望
[1/5]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
「―――なんで士君も付いて来ないんや!」
「だから、それだとこっちが手薄になるだろうが!」
「それに関してはシャマルやザフィーラも残すんや、心配ないやろ! それよりも陳述会の方を万全にした方がええやろ!?」
「そっちはそれだけの戦力いるんだから、心配ないだろ!」
それよりもこっちの方が…! だからそっちは心配いらへんて!
そんな口論の真っ最中に出くわしてしまったなのはとフェイト。なんだか状況が分からないまま、凄い剣幕で怒鳴り合う二人の間に入り、口論を止めに入った。
「ど、どうしたの二人して…!?」
「とにかく落ち着いてよ!」
距離が空いてもいがみ合う二人。どういう訳か、事情を聴いていくと……
「はやてちゃんは、私達四人で陳述会を警備するつもりでいて…」
「士は、自分だけ六課に残ると言い張った、と…」
そう、二人のそれぞれの意見が割れてしまっていたのだ。
はやての考えは当初と変わらず、自らとなのは、フェイト、士によって陳述会会場の護衛をするつもりだった。
しかしそれに士が待ったを掛けたのだ。どうしても、自分は六課(ここ)に残ると言うのだ。
士としては、陳述会より六課の守りを強化した方がいいと判断したのだ。
「六課の方が大事って思うのは、わかるよ? でも今回狙われるのは、地上本部の方なんやで?」
「それでもだ。この六課にレリックが残っている以上、ここを狙ってくる可能性が高い。もしかしたら、この間みたいに戦闘機人で攻めてくる可能性がある」
「だからって、本部の方を疎かにする訳には…!」
「だから、お前達がいる。フォワードチームも、ヴィータやシグナムも。そこまでいれば、大抵の事件は大丈夫だろ」
「それでも万全に…!」
「ふ、二人共ちょっと…!」
「もう少し落ち着いて!」
そう言い合う二人は、また頭を突きあうような口論に発展しそうになっていた。なのはとフェイトはすぐさま止めに入る。
しかし士は遠ざかれたそばから「そもそも…」と言葉を続ける。
「中の警備は、デバイスの所持ができないんだから、どっちか一人こっちでもいいだろうが」
「そしたらこっちの戦力が落ちるやろ! 六課は結構強引な手を使って立ち上げた以上、それ相応の対応をせな!」
確かに、その言い分も納得できる。と思うなのはとフェイト。
ならば、士の言い分はどうなのか。確かに六課(こちら)側にも、ある程度の戦力を置いておきたいというのはわかる。しかしそれだけでは、はやての言い分の方が強いと思えてきた。
そんな視線を、士へと向ける三人。流石に耐えかねた士は、頭を掻いてから口を開いた。
「―――ヴィヴィオだ」
「「…え?」」
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ