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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第182話 銃と剣・決着
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 光剣(フォトンソード)を構えたまま、キリトはそう言っていた。



――眼を使ってくれ、と。



 リュウキは、キリトの提案は想定外のものだと一瞬黙ったが……、直ぐに口を開いた。やや、笑いを浮かべながら。

「キリト。それじゃあ 提案と言うより、……要求じゃないのか?」

 キリトにそう返した。提案をする、言いつつ、実質何かをするのはリュウキだけなのだから。

「はは、まぁ……そうだな」

 キリトも苦笑いを浮かべる。
 だけど、眼を使うリュウキと戦う事に、意味があるのだ。腕の落ちた自分を奮い立たせる為に、これ以上ない相手だから。死銃が一体何者であろうと、この眼を使うリュウキよりも強いとは思えない、とキリトは思っているからだ。

 勿論、あの世界でのリュウキ。……命がかかった剣の世界(SAO)で戦っていたリュウキの力であれば。

「で、返答は? ……まぁ ぶっ倒れるまで無理はしなくていいけど。 オレも本気でお前と戦って、本当の本気のお前と戦って、あの世界を少しでも思い出したいんだ」
「……そうだな」

 リュウキは、そう言うと、左手を顔に宛てがう。宛てがいながら……、ゆっくりと左手を顔を撫でる様に、下へと下ろしたその後、眼を開いた。

 そこから見える眼、眼光。 元々リュウキのアバターの瞳の色は、ワインレッドだ。あの眼を使っているのかどうか、それを判断するのは難しいけれど……、キリトははっきりと判った。


――空気が張り詰めたから。
――雰囲気が明らかに変わったから。


「……喜んで。キリトや皆のおかげで、この眼は不正な力、って思ってたけど、今は薄れてきているからな」

 赤い輝きを放つ眼。
 確かに、隣り合わせで戦うのではなく、敵、対戦相手として対峙してみると本当によく判るというものだ。だが、納得出来ない部分はある。それは、竜鬼という表現だ。確かに威圧感はあるのだが、その様には表現出来ない。見事な輝き。美しささえ醸し出しているのだから。

「そりゃそうだ。……お前が培ってきたモノだろ? それを使わないなんて宝の持ち腐れ、だよ。鍛え上げた能力を。折角見つけた剣、武器を使わないのと同義だ」
「……ま、それもそうだな。だけど、状況による」
「目立つ、とかか? もう無理だろ。……正直オレもだし。リュウキもさ」
「はぁ……まぁ、な」

 確かに、キリトの言う通りだ。
 特にこの世界ではそうだし、あの世界でも色々と言われているから。

 2人は対決をすると言うのに、それを忘れているかの様に、談笑。この戦いを見ているかもしれない観客たちは、フラストレーション溜まっているだろう、と思える。……因みにこの2人は、そんな事判っていない。

 今、この瞬間も待機ド
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