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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第182話 銃と剣・決着
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たが、折角接近出来たのだが思わず間合いを取り、離れた。
「……折角近づけたんだがな」
キリトは苦笑いをしながらそういった。強烈な一撃を貰ったのに、訳が判らん、とまで思ったのに、笑えるのは大したものだと言えるだろう。
「もう、慣れただろ? 所詮は銃弾だ。剣閃と違って、太刀筋と違って、狙った所にしか飛ばない。慣れたキリトなら、もう直ぐに近づけるだろうさ」
リュウキは、デザートイーグルを軽く構えつつ、そういった。
「近づけたら、そこにもサプライズかよ。……まるで、BOSSキャラだな」
「BOSSもなにも、切り札ってのは、隠しておくモノだ。当然、だろ?」
「はは……、だけどこの光剣を弾いたのは驚いた。……一体何したんだよ、リュウキ」
片手で、肩を抑えながら、キリトは聞いてしまっていた。
正直疲れてしまったから、一服といったところだ。それは、リュウキも同じだった。本当に神経を使う戦い、厚みがある戦いは、2人とも本当に久しぶりだった。
「はは、オレに訊いてるみたいだが、キリトも判ってるんじゃないか?」
「……認めたくなかった、ってのもあるからかな? 正直」
キリトは、苦笑いをした。
そう、確かに見た。剣がリュウキの身体に当たる寸前に間に入った鈍く銀色に光る何かを。
「そんな、リーチの無いナイフで弾いたって言うのか?」
キリトは、指をさしてそう言った。
リュウキの右肩の鞘に収められていたコンバットナイフ。それがいつの間にか、銃と共にリュウキの手に握られていた。
「まぁな。近接戦闘じゃ、銃よりナイフが必要な場合がある」
「……だけど、ナイフで光剣を弾けるか? 逆に斬り裂くだけの威力は有りそうなんだが」
そこが少し納得が行かなかった。
これまでの対戦相手が装備していた防弾アーマーや武器、それらを容易く斬り裂き一撃でHPを吹き飛ばした光剣の威力はよく知っているつもりだったからだ。あの様なリーチの無い貧弱な武器に弾かれた事に驚いたのだ。
「……まぁ、そう思うのも無理は無いな 実際にはキリトの言うとおりだろう。……だが、ナイフには特性があるんだ」
「特性?」
「リーチも短く、GGO内で手に入る全武器の中で最弱。……だからこそ持つ性質、それは《無限》だ」
「……無限?」
「それなりにボーナスがあるって事だ。最弱なりのな。……武器の耐久度などはなく、強度もこの世界で最高のもの。これは、決して壊れない破壊不可能武器なんだよ」
そう、ナイフは剣よりも更にリーチが短く攻撃力も殆ど皆無だ。
特性とすれば、決して壊れる事が無いから、弾切れ、武器破損等が会った時に重宝される武器とも言えるだろう。勿論、それは対人戦には使え無いから、そこまで有能、という訳で
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