暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第182話 銃と剣・決着
[8/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
傍から見ればいい勝負なのかもしれない。が、一方的に撃たれており、こちらはまだ近づけない。一太刀も浴びせる事が出来ていない。

「ここまで躱すのかよ……、オレもしんどくなってきた」

 リュウキは苦笑いをしていた。
 キリトもそうだが……、リュウキ自信も同じ事だった。接近を赦せば、あの光剣でダメージを受けるリスクが発生する。あれは、超近距離でしか当てられない変わりに、そのダメージ量は凶悪であり、一撃でHPを奪うのだから。

 素早いキリトの速さを見極め、視続ける。これ程までに、早い相手はキリトしか知らない。これまでも、恐らくこれからもそうだ。

 だから……。

『今のこの相手より、強い者などいない』

 死銃と接触した時に、確かに精神にくるものは互いにあった。

 過去の亡霊が姿を現したと言う事。自分達の実践が明らかに不足している事。

 そして……あの男はこの世界でも 殺人をし続けている。今の戦闘に対する心構えが圧倒的に違うと言う事。

 ……互いに足りないモノは沢山ある。それを補うのが、戦友だった。


「リュゥゥキぃ!!」
「キリィィトォ!!」

 
 そこからの攻防は時間にして10秒にも満たない。だが、互の力量、精神、の高揚と相あまり、この瞬間、数え切れない程の火花を散らせていた。

 そして……遂に。


『おお!!』


 予選会場での歓声が、この準決勝の舞台にまで響いている気がした。キリトは、遂に、リュウキの銃弾の結界とも言える空間を切り裂いたのだ。

 リロードの最中は銃撃は止む、それが絶対の銃の弱点であり、突破口。キリトは、身を盾にし続けながら、遂にたどり着いたのだ。

 後は、リュウキまでのほんの2~3mを詰めるだけ。

 リュウキは、リボルバーの弾数である6発を撃ち終えている。
 如何にリボルバーの高速リロードが可能であるスピードローダーを使用したとしても、キリトの一閃の方が早くリュウキに当たる。これまでの対戦相手を、その武器と一緒に切り裂いてきた光剣。
 切れ味は、間違いなくSAO時代のそれよりはるかに上だ。

「おおおっ!!」

 キリトは、右手を振りかざし、右上から左下へ、袈裟斬りを放つ。挑み、挑み……、そしてたどり着いた。光剣がリュウキの身体に触れるその刹那。

「ッ!!」

 凄まじい閃光が周囲に迸る。
 そして、その同時に金属音。弾く音が耳に響いた。

「……ふん!!」
「ぐっ!!」

 リュウキは、怯んだその瞬間を狙って、もう1つの武器、メインアームであるデザートイーグルを撃ち放った。

 先ほどとは比べ物にならない一撃。だが、当たったのが、肩だった為 強烈なノックバックが発生したが、HPが全損する事は無かっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ