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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第182話 銃と剣・決着
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、如何なる弾丸にも反応出来る様に。
「もう1つ、小細工を弄するぞ。キリト!」
リュウキはそう言うと、リロードを終えたリボルバーを再び撃ち放った。数発の弾丸が、殆ど同時に発射される。
「なにッ?」
そして、放たれた弾丸を見てキリトは困惑した。何故なら、自分の身体には当たらない。それも掠りもしないからだ。さっきまでのリュウキの恐ろしいまでの射撃スキルを目の当たりにした手前、思わず反応が遅れた。
……そう、遅れてしまったのだ。
「がッッ!!!」
反応が遅れた次の瞬間、有り得ない所から衝撃が走った。それは、背中……右肩甲骨辺りに、そして背中の中心、腰付近に、連続して受ける衝撃。思わず前屈みに突っ伏してしまいそうになるのを辛うじて踏ん張る。
背中の為、確認は出来ないが……、間違いない。銃撃を喰らったのだ、と言う事は理解できた。
〜予選会場〜
場に再び響めきが沸き起こる。
その根源は決まっている初撃が漸く決まったのだから。
この戦いが始まってまだ数秒〜1分程の攻防で何度沸き起こり、そしてしん、と静まり返ったか判らない。それ程までに、息を飲む展開だった。未だ嘗てこれほどまで緊迫した予選がこれまでにあっただろうか?経験者達は、頷くことが出来ない。
それは勿論、シノンもだ。
「……っ、今のは……一体どうやって」
再び目を奪われたのは、キリトの背中に当たった銃撃の事。1対多数ならまだしも、1対1なのに、正面での戦いなのに、背後からの攻撃を……と。
だが、幸いな事に先ほどの一撃のリプレイ映像が流された。
だから、リュウキが一体何をしたのか、が判明した。撃たれた銃弾は、直接相手に当たらない。当たったのは、ビルとビルを繋ぐ橋の鉄骨部分だ。そこに当たった銃弾は……。
「り、
跳弾
(
リコシェ
)
……??」
シノンは、何度驚けばいいのか? と疑問すら浮かべる。有り得ない事に、彼は跳弾を利用し、キリトに攻撃をした様だ。
だが、まさに『言うは易し、行うは難し』だ。
そもそも跳弾と言う現象は室内戦で起きやすく、着弾した面が強固な物質であり、弾丸先端の角度より、浅い射入角で命中する。それらの条件が満たされば起こる。……回避しなければならない現象でもある。跳弾した弾丸が自分に返ってくる可能性もあるし 映画、アニメ等の様に都合よく行かないからだ。
……流石にこの世界はゲームだから、そこまで細かく設定されているとは思えないが、現実では、砕けたコンクリートや岩盤の破片も弾丸同様に凶器に、危険なものになるらしい。
「……もう、何しても驚かないつもりだったけど」
シノンは、深くため息を吐いた。そう言えば、あのリ
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