暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第182話 銃と剣・決着
[1/11]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
光剣
(
フォトンソード
)
を構えたまま、キリトはそう言っていた。
――眼を使ってくれ、と。
リュウキは、キリトの提案は想定外のものだと一瞬黙ったが……、直ぐに口を開いた。やや、笑いを浮かべながら。
「キリト。それじゃあ 提案と言うより、……要求じゃないのか?」
キリトにそう返した。提案をする、言いつつ、実質何かをするのはリュウキだけなのだから。
「はは、まぁ……そうだな」
キリトも苦笑いを浮かべる。
だけど、眼を使うリュウキと戦う事に、意味があるのだ。腕の落ちた自分を奮い立たせる為に、これ以上ない相手だから。死銃が一体何者であろうと、この眼を使うリュウキよりも強いとは思えない、とキリトは思っているからだ。
勿論、あの世界でのリュウキ。……命がかかった
剣の世界
(
SAO
)
で戦っていたリュウキの力であれば。
「で、返答は? ……まぁ ぶっ倒れるまで無理はしなくていいけど。 オレも本気でお前と戦って、本当の本気のお前と戦って、あの世界を少しでも思い出したいんだ」
「……そうだな」
リュウキは、そう言うと、左手を顔に宛てがう。宛てがいながら……、ゆっくりと左手を顔を撫でる様に、下へと下ろしたその後、眼を開いた。
そこから見える眼、眼光。 元々リュウキのアバターの瞳の色は、ワインレッドだ。あの眼を使っているのかどうか、それを判断するのは難しいけれど……、キリトははっきりと判った。
――空気が張り詰めたから。
――雰囲気が明らかに変わったから。
「……喜んで。キリトや皆のおかげで、この眼は不正な力、って思ってたけど、今は薄れてきているからな」
赤い輝きを放つ眼。
確かに、隣り合わせで戦うのではなく、敵、対戦相手として対峙してみると本当によく判るというものだ。だが、納得出来ない部分はある。それは、竜鬼という表現だ。確かに威圧感はあるのだが、その様には表現出来ない。見事な輝き。美しささえ醸し出しているのだから。
「そりゃそうだ。……お前が培ってきたモノだろ? それを使わないなんて宝の持ち腐れ、だよ。鍛え上げた能力を。折角見つけた剣、武器を使わないのと同義だ」
「……ま、それもそうだな。だけど、状況による」
「目立つ、とかか? もう無理だろ。……正直オレもだし。リュウキもさ」
「はぁ……まぁ、な」
確かに、キリトの言う通りだ。
特にこの世界ではそうだし、あの世界でも色々と言われているから。
2人は対決をすると言うのに、それを忘れているかの様に、談笑。この戦いを見ているかもしれない観客たちは、フラストレーション溜まっているだろう、と思える。……因みにこの2人は、そんな事判っていない。
今、この瞬間も待機ド
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ