暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第181話 銃と剣
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レとも思えない。つまり、間違いなく狙ってやったと言う事、絶対の自信をもってしたと言う事。


 シノンには、今のあの男と、さっきまで男が別人に思えていた。
 リュウキの震えている肩に触れた時感じた、弱々しさ。外見と同じように、まるで折れてしまうかもしれない、と思ったモノ。



――触れた肩から感じたモノ、負の感情。……それは詩乃と同種の暗闇だと感じた。















〜予選Fブロック 準決勝〜


 時系列は、《シノンVSスティンガー》の戦いに戻る。

 その時も考えるのは、一体どれが本物のリュウキで、どれが本物のキリトなのだろうか。方や、蒼い光の刃で容赦なく敵を斬り伏せる、鬼神の如き姿。方や、一見華奢とも言える拳銃を超強力な武器に変えたり、相手をボコボコにして、他を圧倒する戦神の如き姿。

 そして、何よりは、リュウキのあの《VS戦車》での一戦。

 あれは間違いなく、今大会予選のMVP。いや、GGOの歴史の一ページに刻まれる事だろう。生身のアバターが戦車を打ち破ったと言う漫画の様な展開なのだから……。

「………(なんで自分はこんな事を考えて……)」

 シノンは、戦いの最中だと言うのに、別の事を考えていた事に苛立ちを覚えてきた。
 確かに、驚愕な技術と言っていい。2人共が、だ。だが、苛立ちを覚えるのは、そこではなく、彼らが見せた闇を感じた所にだった。何故、あの世界の自分の姿が映って見えたのかが判らなかったから。

 シノンは、再び頭を振り、意識を集中させる。1km先の十字路を監視し続ける。

 狙撃手の極意は《待ち伏せ(アンブッシュ)》にある。

 如何なる時も冷静に、待ち……そして一瞬のチャンスを掴み取る。その為には、今考えてしまっている事は雑念でしかない。

 再び氷となり、待ち続けたその時だ。切り立った崖の影から、何かが高速で飛び出してきたのだ。だが、その程度の動き、集中した今の彼女には通じない。へカートのトリガーを絞り、その物体にめがけて発射された。轟音と共に、弾丸が発射され、高速で動く影に命中。

「……おっと」

 シノンはそれを見届けた後、そう呟きながら次弾装填にかかった。
 へカートのボルトハンドルを引いて、空のカートリッジを排出、薬室に収まる。命中して、へカートの咆哮で砕いたのは対戦相手のスティンガーではなく、ただの岩の塊だったのだ。そして、その後同じ場所から、更に巨大な影が土煙を上げて突進してきた。

 4輪の装甲車両《HMMWV》。

 これもあの時の戦車と同じであり、ボーナス的な代物だ。……が、戦車と比べたらレア度は圧倒的に低く 元々このフィールドに配置されている乗用車。

「……なるほど、狙いは
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