第3章 リーザス陥落
第47話 モチベーションup
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だ言ってるんじゃな〜い! キリキリ歩けぇぇい!」
「あーんっ!」
哀れ……マリアは、仔うしのよーに にゃーにゃーにゃー?と連れ去られていった。
「……ランス、マリアを傷つけたら承知しないわよ」
志津香は、3人の方を見ながらそうつぶやいていた。
昨夜の事で怒っていたとは言え……それでも親友なのだ。心配なのは当たり前だろう。
「そう言えば、さっきのは一体何の話ですかね〜? マリアさんが言ってたのは?」
「何でもないわよ!」
トマトは気になっていたようだ。さっきの会話の流れを把握しきれなかったからだ。ただ……何とな〜く、自分にとっても必要な内容じゃないか?と感じていた。恐らくは正解なのである。
「むふふ、ユーリと志津香のメイクラブの事なんじゃないの〜?」
「なぬっ!? ……むむむ! それは聞き捨てならないですかねー! やっぱり、志津香さんっ 抜けがけですかねー!!」
「そんなんじゃないわよ!!!」
まだ、きゃいきゃいとはしゃぐ面々だ。
それらを見てるとこれから、戦争が起こるとはどうしても思えない光景である。
「ったく……これから戦争が始まるってのに、呑気なもんだな?」
「お前が言うな。馬鹿」
そうボヤいているミリに軽くチョップを食らわすユーリ。
騒動の発端の内の一人のくせに……と思ってしまうのも無理はないだろう。ミリはただ笑っていて……。
「んで? あの後、進展はねーの?」
「何を馬鹿な事を……。それに お前らだって、朝まであの場で騒いでた癖に……、今日が大変だって言ったろうに。ランスが言うように、今日マリアが捕まったと言う時点で総攻撃がくるんだぞ? 明後日とも言われていたが間違いなく今日だ」
「ははっ! まあ違いないがなぁ。ああ言うのだって大切だろ? こんな時でこそ」
ミリはそう言って笑っていた。
殺伐とした空気を和ませる。力の入る過ぎた身体、それを抜かせる事。確かに大切な事だろう。
「まぁ……否定はしないが、どんな事でも程々にだろう……」
ユーリはそう言いながら志津香達の方を見た。
十分に体の力も抜けているだろう。……だが、少しは緊張も持つべきだ。
「ふふ。判ってるよ。町の連中の事は、オレもよく知ってる。全員 もれなく大丈夫だ。気合だって入ってる」
「はぁ……期待しておくよ。……っと、そうだ」
ユーリは、ミリの話を訊いた後、真知子の方を向いた。
「真知子さん。今日の戦闘の際の配置だが、確認をさせてくれないか?」
「はい。過去4度の戦いでですが、敵が襲ってくるのは東側入口が殆どでした。以前の奇襲の際も勿論そちらから。基本的に他の入口は大回りになってしまうからだと思われます。それに、今回はマリアさんが捕まった
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