第3章 リーザス陥落
第47話 モチベーションup
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オレたちは頑張ってきたんだぜぇぇ!!」
そして伝染した様に、男性陣からも、歓声が湧いていた。皆 滅茶苦茶気合が入っているようだ。
「………」
「ほ〜らね? これ見てもまだ判んない?? 皆すご〜く気合入ったみたいよ〜?? 流石私、って感じでしょー?」
ロゼはニヤニヤと笑いながらユーリの肩を叩いた。
だが、これで、ひょっとしたらユーリの鈍感も治ってしまう可能性が出てしまうかもしれない……とロゼは実は危惧してしまっていた。面白さが半減してしまうかもしれないからだ。だけど、そこはロゼ。
「(う〜む、男は兎も角、これだけの女の子に好意の目を向けられちゃったら、私が鍛えたユーリでもねぇ……。でもま、それはそれで面白い展開が見込めそうだし、正妻決定戦から、戦争までプロデュースするのも悪くないかな??)」
今後の展開を面白センサーと共に画策していく為に考えを張り巡らせていたその時。
「……トに……て……」
「うん? どーしたの? ユーリ。このおねーさんに話してみてみなさい? 何でも聞いてあげますよ〜?」
ユーリが何やら呟いているのを聞いたロゼは、ユーリの方を向いた。ユーリは決してロゼに聞いてもらおうとした訳じゃなく、ただただ独り言を言っていたのだ。ロゼが訊いている事にも気づかずに。
「……アイツら。オレはマスコットか……? ったくもう、絶対に楽しんでるだろ……。毎度毎度、人をからかって……。あん時の宴だってだ。……ブスっ」
この独り言を聞かれる事自体がかなりの不覚なのだが……ユーリはこの時は何も考えてなかった様だ。顔をしきりにペチペチと叩いているし。
まさかのロゼのアホな発言からこんなに盛り上がってしまったのだ。混乱してしまうのも間違いないだろう。
ここまで来たら、絶対に多少なりとは自身が人気がある、想いを寄せられていると言う事が判ると思ったロゼだったが……、ユーリが感じたのはあくまで《可愛い》から来るモノのようだ。
――つまりは……まだ判ってない、変わってない。彼は超鈍感。
「あーーっはっはっはっは!! さーすがユーリだわ!! さーすが!!」
ロゼは大声で笑いながらユーリの背中をバシバシと叩く。
ここまで鍛え上げてきた冥利に尽きる?と言ったものだろう。byロゼ
「っっ!! 痛っ! 痛っ! コラっ! なにすんだよ!」
「あーっはっはっは! でもま、頑張んなさいよ? マリアだって、文字通り身体を張ってんだからさ?」
「……ああ。もう此処まで来たら自棄だ。あー、なんでこんな事になったのやら……」
ユーリはため息を吐きながらも、剣を抜き 状態を確認した。戦う気が削がれた……等は無さそうだ。
「さぁさぁ! トマトは
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