第十二幕その十一
[8]前話
「集まってね」
「はい、この服を着て」
「記念写真を撮りましょう」
「それではね」
魔法使いが早速オズマの言葉に応えました。
「今から魔法のカメラを出すよ」
「皆で集まってね、勿論ね」
オズマは四霊獣も見て言いました。
「青龍さん達もね」
「私達も写真に入っていいのかな」
「ええ、だってオズの国の住人だから」
それで、というのです。
「皆入って」
「それでは」
「さあさあ、用意は出来たよ」
魔法使いが皆にです、鞄から出したそのカメラをセットし終えてから声をかけました。
「皆揃ってね」
「オズマが真ん中で」
ドロシーも言います。
「それで周りは四霊獣の人達と神宝達よ」
「ドロシーさんじゃないんですか?」
「私はいつもオズマと一緒だから」
ドロシーは神宝にこの時もにこりと笑って言うのでした。
「今はいいわ」
「そうですか」
「私達は貴方達の周りにいるから」
「ではその写真の後で」
カエルマンも皆ににこにことしてお話します。
「四霊獣さん達のお料理を食べて音楽を楽しんで」
「心ゆくまで、ですね」
「いい思いをしよう」
こうケーキに言うのでした、そしてです。
皆で揃って記念撮影をしました。四霊獣の人達もこのうえなくです。オズの国の住人になって楽しく過ごしはじめたのでした。
オズのカエルマン 完
2015・3・13
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