第十二幕その十
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「冒険の時はいつもラフだけれど」
「今は」
「冒険に出ていないから」
その時はというのです。
「こうして楽しませてもらってるわ」
「こうした奇麗な服を着ることも」
「今みたいにね」
こう二人でお話していました、そして二人でケーキを見て言いました。
「ケーキもね」
「凄く似合ってるわ」
「普段はそうした服を着ないけれど」
「それでもね」
「そうだったらいいけれど」
今一つ自信なさげなケーキでした、中国のドレスで着飾っていても。
「この服が」
「紫もかしら」
「紫の服はこれまで着たことなかったし」
このことはウィンキーにいるからです、どうしても。
「余計にね」
「けれどね」
「その紫もなの」
「いい感じに似合ってるわよ」
「それだといいけれど」
「ええ、服自体も」
そのドレスもとです、ドロシーはケーキにお話しました。
「似合ってるし、絹もアメジストもね」
「このアメジストも」
宝石についても言うケーキでした。
「似合っていたらいいけれど」
「いい感じよ」
「ならいいわ」
ケーキにしてもというのです。
「似合っているのなら」
「自信を持っていいわよ」
ドロイーはケーキにもにりと笑ってお話しました、そうして。
そうしたことをお話しながらでした、皆でそれぞれの服を見て楽しんでいました。そうして。
四霊獣の後ろにです、料理人の人達にです。
音楽隊の人達もいました、その楽器もでした。
「中国の楽器ですか」
「そうだよ」
青龍が答えました、神宝に対して。
「我々の楽団だよ」
「凄い数ですね」
様々な楽器を持っている中国の服を着た人達です。それぞれ青、黒、白、赤の色の服を着ています。その人達も来たのです。96
青龍は皆にです、また言いました。
「音楽も楽しんで欲しいと思って」
「この人達もですか」
「呼んだけれど」
「じゃあこれから」
「音楽もね」
そちらもとです、青龍は皆にもお話しました。
「楽しんでね」
「それじゃあ」
「料理も楽しんで」
そして、というのでした。
「音楽も楽しんでいこう」
「何か今回の冒険も」
しみじみとして言った神宝でした。
「楽しい終わり方になりましたね」
「そうね、けれどこれがね」
「オズの国なんですね」
「そうなのよ」
ドロシーは神宝ににこりと笑ってお話しました。
「オズの国の冒険はね」
「途中何があっても」
「最後はハッピーエンドになるのよ」
「そうしたものですね」
「だからね」
「僕達の今回の冒険も」
「こうした終わりになったのよ」
こうお話するのでした。
「最高のハッピーエンドでね」
「では皆で」
オズマがここで皆に言いました。
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