第十二幕その九
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「青も似合ってるし」
「着こなしがもうね」
「やっぱり違うよ」
「決まってるよ」
「そう言う君達だってだよ」
神宝はまずジョージに言いました。
「ジョージはやっぱり赤だね」
「好きだけれどね」
「中国の服を着ても赤が一番似合ってるよ」
「そうなんだね」
「とてもね」
こうジョージに言ってでした、カルロスにも言いました。
「カルロスは黄色が映えていて」
「しかもだね」
「明るい感じになっているよ」
「僕は元々明るいしね」
「その明るさがよく出ているよ」
そうだというのです。
「気持ちいい位にね」
「それは何よりだよ」
カルロスはもうダンスを踊らんばかりです、男の子三人も朗らかにお話していました。
そしてドロシーはです、オズマとお互いを見ていました。
「何か絹とエメラルドが」
「いいっていうのね」
「オズマがオズの国の主ということをね」
これ以上はないまでにというのです。
「見せてくれているわ」
「うふふ、有り難う」
「女帝、いえ」
ドロシーは中国のドレスと髪飾りで着飾ったオズマを見てこう言いました。
「お姫様ね、やっぱり」
「私は女帝じゃないから」
「ええ、王女様だからね」
「お姫様のままなら何よりよ」
それこそというのです。
「この服も凄く気に入ったわ」
「それはとてもいいことね」
「ドロシーもよ」
オズマも言うのでした。
「その服がね」
「似合ってるのね」
「最高にね」
そうだというのです。
「白がとても似合ってるわ」
「それは何よりよ」
「白の絹もダイアもね」
そのどちらもがというのです。
「ドロシーを映えさせているわ」
「宝石もなのね」
「ええ、けれどドロシーは」
「宮殿にいる時はね」
「着けていてもね」
「けれど冒険の時はね」
大好きなそれに出ている時はというのです。
「宝石は着けなくて」
「ラフな服になってよね」
「動いているけれど」
それでもだというのです。
「普段はね」
「やっぱりそうよね」
「それが一番身軽だから」
こうしたところは昔から変わらないのがドロシーです、やっぱりこの娘は冒険が大好きでその時はいつも身軽でいたいのです。
「だからなの」
「そうよね」
「それでね」
さらにお話するドロシーでした。
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